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ジャズ・ボーカルのアルバムを聴いていて、曲の中間に挟まれるトランペット・ソロに聴き入ってしまうことがよくあります。
好きなだけソロを演奏できる通常のコンボ・ジャズと違い、ハーフコーラスか、長くても1コーラスという短いサイズの中でインプロバイズし聴き手を唸らせることができれば名手の証と言えなくもない。その意味では歌ものの間奏はソリストの腕の見せ所、という見方もできると思います。

私はこの決められたサイズの中で簡潔にまとめられるソロを聴くのが好きで、それ目的でジャズ・ボーカルのCDをよく買います。
また、間奏だけでなくトランぺッターを思いっきりフィーチャーしたボーカル・アルバムも意外にあるものです。
そこで今回は、ジャズ・トランペッターが積極的に参加しているジャズ・ボーカルのCDを何枚か紹介してみようと考えました。
先に言っておきますが、ここで紹介するアルバムはあくまでもトランペット目的で買ったものなので、ボーカルに関してはほぼノーコメントになりますのであしからず。


ブラウニー~クリフォード・ブラウンに捧げる
ヘレン・メリル
ブラウニー~クリフォード・ブラウンに捧げる
1. ユア・アイズ
2. ダフード
3. ボーン・トゥ・ビー・ブルー
4. アイ・リメンバー・クリフォード
5. ジョイ・スプリング
6. 四月の思い出
7. ドント・エクスプレイン
8. ブラウニー
9. ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
10. アイル・ビー・シーイング・ユー
11. メモリーズ・オブ・ユー
12. ゴーン・ウィズ・ザ・ウィンド
13. ラルゴ~『新世界より』
まず最初に紹介するこのアルバムはすごいですよ。この1枚だけで一つの記事を書きたいくらいのジャズ・トランペット ファンにはたまらない1枚です。
ヘレン・メリル(Helen Merrill)と言えばまず思い浮かぶのがユード・ビー・ソーでお馴染みの「ウィズ・クリフォード・ブラウン 」。この名盤からブラウニーとの親交が深まったとのことですが、そのレコーディングからちょうど40年後の1994年に吹き込まれたのが今回紹介する「ブラウニー~クリフォード・ブラウンに捧げる(原題:Brownie / homage to clifford brown)」。
ヘレン・メリルの歌と共に4人のベテラン・トランぺッターがブラウニーゆかりの曲を次々に披露。ヘレン・メリルのアルバムでありながら各トランぺッターのソロが全面的にフィーチャーされた言わば「トランペット吹きのためのボーカル・アルバム」って感じです。
その肝心なジャズ・トランぺッターは、ロイ・ハーグローヴ、トム・ハレル、ウォレス・ルーニー、ルー・ソロフ。
曲ごとのクレジットはライナーを開かないと書かれていないのでここで紹介しておきましょう。

1.YOUR EYES  トム
2.DAAHOUD  ウォレス(インスト)
3.BORN TO BE BLUE  ロイ、トム、ウォレス、ルー
4.I REMEMBER CLIFFORD  ロイ
5.JOY SPRING  トム(インスト・独奏)
6.I'LL REMEMBER APRIL  トム
7.DON'T EXPLAIN  ロイ、ルー
8.BROWNIE  ロイ、トム(インスト)
9.YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO  ロイ、トム、ウォレス、ルー
10.I'LL BE SEEING YOU  トム、ルー
11.MEMORIES OF YOU  (ケニー・バロンのピアノ独奏)
12.GONE WITH THE WIND  (キーボードとヘレンのデュオ)
13.LARGO  ロイ、トム、ルー

見ての通りインストの曲も数曲吹き込まれていて、完全にトランぺッターびいきのアルバムとなっています。
特に参加曲数の一番多いトム・ハレルのプレイは絶好調でどの曲も見事なインプロバイズを披露しています。中でも「JOY SPRING」は無伴奏。フリューゲル1本だけでもトム・ハレルが演ればジャズになります。
そしてトリー・ジトー(Torrie Zito)がこのアルバムのために書いたという8曲目「BROWNIE」では、ロイ・ハーグローヴとトム・ハレルが腕を競い合う。曲良し演奏良しの1曲です。
他の曲もハズレなしです。後半トム・ハレルが出ずっぱりの「YOUR EYES」、ウォレス・ルーニーの正統派ソロが聴ける全編インストの「DAAHOUD」、ブラウニーのソロ・コピーを4人でアンサンブル演奏する「BORN TO BE BLUE」、ロイ・ハーグローヴのオブリガートとソロがフィーチャーされる「I REMEMBER CLIFFORD」などなど。 そしてヘレン・メリルの代表曲の「YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO」では、トランペット4本でブラウニーのソロをアンサンブル演奏。
トランペット吹きが喜ばないはずがない本作、おすすめです。

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さて、1枚目からかなり強力なアルバムを紹介してしまったので、強力ついでにもう1枚魅力的なアルバムを紹介しましょう。

ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
アレクシス・コール・ウィズ・ワン・フォー・オール
ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
1. ゴールデン・イヤリングス
2. アイ・ウィル・ウェイト・フォー・ユー
3. ムーン・リヴァー
4. デライラ
5. クライ・ミー・ア・リヴァー
6. アローン・トゥゲザー
7. ビューティフル・フレンドシップ
8. オール・ザ・シングス・ユー・アー
9. ソー・イン・ラブ
10. ユーヴ・チェンジド
11. ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ

アーティストはアレクシス・コール・ウィズ・ワン・フォー・オールでタイトルは「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」。
ワン・フォー・オールをバックにアレクシス・コールがスタンダードを歌ってます。現代のアメリカン・ハードバップの代表格ユニットがガッチリと脇を固めてるわけですからそりゃ貫録の演奏になりますよね。
そして当然のことながらエリック・アレキサンダー(T.Sax)、ジム・ロトンディ(Tp)、スティーブ・デイビス(Tb)のソロも存分に聴くことができ、ワン・フォー・オールのファンも満足できるアルバムになってると思います。
ワン・フォー・オールが演奏するだけあってかなりモダンでクールなサウンドとなっていますが、個人的な感想としてはちょっとアレンジが凝りすぎって感じがします。かなりリハーモナイズされていて、スタンダードなだけにもう少しスタンダードな響きで聴きたかった気がします。

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laika ライカ / Come a little closer
laika ライカ
laika ライカ / Come a little closer
1. And How I Hoped For Your Love
2. It's Easy To Remember
3. So I Love You
4. Divine
5. Loving You
6. If You Still The Same Afterwards. It Wasn't Love
7. The Music That Makes Me Dance
8. Go Away Little Boy
9. When Love Was You And Me
10. Wild Is The Wind
11. Being Me

laika ライカ / Come a little closer
各奏者の参加曲は裏面参照
次にガラリと雰囲気が変わって静かにしっとりと聴かせてくれる落ち着いたアルバムを紹介しましょう。
「laika / Come a little closer」。
ライカ・ファティエン(Laika Fatien)という女性ボーカルのアルバムなのですが、ジャズ・トランペッターが3人参加していて、それぞれになんとも言えない「いいソロ」を聴かせてくれています。
その3人のジャズ・トランペッターとは、
ロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)、
アンブローズ・アキンムシーレ(Ambrose Akinmusire)、
グラハム・ヘインズ(Graham haynes)です。
ロイ・ハーグローヴは私の中ではいまだに新人トランぺッターというイメージが拭いきれないのですが、キャリアも年齢も、そして実力も間違いなくベテランですね。このアルバムでもベテランの貫録を感じさせられます。ロイは4曲に参加していますが、内3曲はフリューゲル、1曲はミュート・トランペットで演奏しています。
アンブローズ・アキンムシーレは今ニューヨークで最も注目されている若手トランぺッターと言われているようです。それを知って先日彼の2枚目のリーダー作でありブルーノート・デビュー作でもある「うちなる閃光(原題:When the Heart Emerges Glistening)」を買って聴いてみましたが残念ながら私好みではなかったのです。ところが今回紹介しているこのアルバムでのプレイを聴いて彼の注目度の高さが納得できました。音色といい音使いといいかなりの実力者だということが感じ取れます。
そしてグラハム・ヘインズ。ウィキペディアによるとジャズ・ドラマーのロイ・へインズの息子だそうです。といっても今回の3人のトランぺッターの中では一番年上なんですね。このアルバムでは2曲のみの参加でどちらも派手さこそありませんが、年長者らしい落ち着いたプレイを聴くことができます。
このアルバム、弦楽器やフレンチ・ホルン、アルト・フルートやバス・クラリネットなども加わっており、どこかクラシカルな響きを持っている曲が多いです。そしてまるで白黒映画でも観ているかのような独特な雰囲気を感じます。

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LOVES TRUMPETERS
前川陽子
LOVES TRUMPETERS
1. Stardust (feat.原朋直)
2. Avalon (feat.エリック・ミヤシロ&奥村晶)
3. Feelings (feat.原朋直)
4. The Good Life (feat.松島啓之)
5. Alfee (feat.エリック・ミヤシロ)
6. Perdido (feat.奥村晶)
7. Nature Boy (feat.前田憲男[pf])
8. Smile (feat.松島啓之)
9. On Green Dolphin Street (feat.片岡雄三[tb])
次に紹介するアルバムは以前にもこのブログで取り上げた日本のアーティストによるアルバムです。
前川陽子さん(vo)の「LOVES TRUMPETERS」。
原朋直、松島啓之、エリック・ミヤシロ、奥村晶という、日本を代表する4人のトランペッターが参加しているすごいアルバムです。
ここではアルバムの紹介だけに留めておくことにして、詳しくは以前書いたこちらの記事を見てください。

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ここまで紹介してきたアルバムは、ボーカル・アルバムでありながら共演者にもたっぷりスポットを当てようというコンセプトが感じられるものばかりでしたが、次にさりげない管楽器ソロを入れたアルバムも2枚紹介しておきましょう。

カム・ドリーム・ウィズ・ミー
ジェーン・モンハイト
カム・ドリーム・ウィズ・ミー
1. 虹の彼方に
2. ヒット・ザ・ロード・トゥ・ドリームランド
3. スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モースト
4. ウォーターズ・オブ・マーチ
5. アイム・スルー・ウィズ・ラヴ
6. アイル・ビー・シーイング・ユー
7. サムシング・トゥ・リヴ・フォー
8. ソー・メニイ・スターズ
9. イフ
10. ブレイム・イット・オン・マイ・ユース
11. ケース・オブ・ユー
12. ノーバディ・エルス・バット・ミー

まずは、ジェーン・モンハイトの「カム・ドリーム・ウィズ・ミー」。
これを「さりげないソロ」と言っていいかわかりませんが、なにしろすごいメンバーがプレイしてます。
管がトム・ハレル(tp)、マイケル・ブレッカー(T.sax)、リズム・セクションだってケニー・バロン(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、グレッグ・ハッチンソン(ds)、リチャード・ボナ(g,b:1曲のみ)という豪華さです。
ちなみにリチャード・ボナは1曲のみの参加と言ってもその1曲(11-「A Case Of You」)はモンハイトとのデュオでの参加です。
このアルバム、トム・ハレルやマイケル・ブレッカーの話題に行きたいところですが、その前に歌の良さをまずはお伝えしたいですね。
レコーディング(2001年)の時点で23歳。とてもその若さを思わせないほどの上手さと雰囲気をもっています。アルバム全体を通してゆったりした曲ばかりを集めてますが、実力と自信があってこその選曲なのだと思います。
この本格的なジャズ・ボーカルに大物ミュージシャンが加わり質の高いアルバムに仕上がってます。
トム・ハレルは全12曲のうち4曲(1、4、8、10)に参加し、そのすべての曲でソロを披露しています。

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Yesterday When I Was Young
キャロル山崎
Yesterday When I Was Young
1. Nica's Dream
2. Yesterday When I Was Young
3. Theme From The Fox "That Night"
4. So Many Stars
5. Estate
6. The World We Knew, Over And Over
7. Wednesday's Child
8. Volare
9. Angel Eyes
10. Gee, Baby Ain't I Good To You
11. Time After Time
12. Mood Indigo
13. Live For Life
キャロル山崎/イエスタデイ・アイ・ワズ・ヤング

最後に紹介するのはファブリツィオ・ボッソがゲスト参加しているアルバム「キャロル山崎/イエスタデイ・アイ・ワズ・ヤング」です。
ローマでのレコーディングとのことですが、それにしてもファブリツィオ・ボッソをはじめイタリアのミュージシャンが多数参加していてあまりに豪華です。
ボッソの参加は3曲のみですが、ここでもボッソらしいキレのあるソロは聴きごたえたっぷりです。また、サックスのマウリツィオ・ジャンマルコ(Maurizio Giammarco)という人、名前も知りませんでしたがすごくいいですね。今流行り(?)のヨーロピアン・ジャズに感じられる正統派のプレイで貫録を見せています。

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ジャズ・ボーカルってバックバンドのピアニストが間奏でソロをとったり共演者の管楽器ソロがあったり、あるいは歌にオブリガートで絡んだりといろんな楽しみがあるんです。
インストのCDばかりでなくボーカル・アルバムもいろいろ探してみると、意外なところで好きなアーティストのプレイに出会うこともあります。
まだまだ紹介したいアルバムはたくさんありますがまた機会があったら紹介しようと思います。
最近年をとってきたせいなのか、単なる練習不足なのか(たぶん後者)奏法が安定しない。
吹き始めてから自分本来のアンブシュアにたどり着くのに時間がかかる。それどころかたどり着かないこともしばしばある。
音は響かないし高い音も出ない。そしてすぐバテる。
逆に調子がいいと高い音も低い音もよく鳴るしバテない。
自称トランペット奏法研究家(!)としては調子が悪い時ほどよく感察(「観る」ではなく注意深く「感じるとる」こと。私が勝手に作った言葉)するもので、あれこれいろんなことを考えたり試したりし、そして意外にもそれなりの答えが出たりする。
そこで今回は、奏法論では比較的重要視されることの多いテーマ、「アパチュア」や「エアー」について私なりの考えを書いてみようと思います。あくまで私なりの考えを勝手に書くわけで、正しいかどうかはわかりませんし、この考えがいずれ変わるかもしれません。


よく「アパチュアの大きさ」っていう表現を耳にします。私もよく使います。
でも最近、こういう概念自体が良くないんじゃないかなって思うんです。というより無意味かなと。

「アパチュアを大きくした方が良い」とかよく言いますが(私もたまに言いますが)本当に「アパチュアの大きさ」に着目するべきことなのか?

物理的に考えれば、唇の隙間から空気が出るわけですからその隙間の大きさって確かに存在するのかもしれません。
でも本当に重要なのは隙間の大きさ(つまり二次元的な表現で言えば面積)よりも、唇の振動(つまり運動量やその仕方)だと思うんです。

そもそもトランペットを鳴らすためには空気を吹き込む必要なんてないんです。楽器の中の空気をうまく振動させることができるのであれば逆に吸い込んだって音は鳴るわけですし、吸って唇をたくさん振動させることができればフォルテシモだって出るわけです。
つまり、息を吹き込んだりして楽器の中の空気を移動させる必要はないわけですよね。

ずっと前からやってみたいと思ってることがあるんです。バズィングの音を録音して小さなスピーカーで鳴らすんです。でもただ鳴らすんじゃなくて、そのスピーカーをマウスピースのリムに取り付けるんです、もちろん楽器も取り付けて。そうしたらベルからはトランペットの音がするんじゃないかなって。
実際にトランペットらしい音が出るかどうかは疑問ですが、このように、楽器の中にエアーを送り込まなくても空気が振動さえしてくれれば音は鳴るはずです。
でも、人間がトランペットを口に当て、音を出すためには唇を震わせる必要がある、唇を震わせるためには息を吐く必要がある、だから息を吐いている、ということになるわけです。

かなり回りくどい説明をしてしまいましたが、要は、いかにして楽器の中の空気を理想的な音色になるための波形に振動させるか、ということになるんじゃないかなと思うのです。
そして肺には限られた量の空気しか入らないのですから、「いかに効率良く」という要素が加わるわけです。つまり、少しのエアーでたくさん唇が振動したほうがいいわけです。

「アパチュアを大きくした方が良い」とよく言われるのは、「大きくしたほうが太く豊かな音色が出るから」という考え方があるからだと思います。
それならば、実際に見たことのないアパチュアの大きさをイメージし漠然と大きくすることを考えるよりも、常に自分の出したい音や理想の音色をイメージしながら様々な練習をしていくことが、結果として最適なアパチュア、そして理想的なアンブシュアに近づいていくのではないでしょうか。

トランペットを吹いているときの口周辺の状態というのは、たとえば息の圧力、マウスピースの圧力、唇の寄せ具合、唇の柔らかさ、舌の位置や形、歯、アゴ・・・などたくさんの物理的な要素が絡み合い音を発し、それを耳で受信し脳が判断し、またたくさんの物理的な要素にフィードバックされ瞬時に修正される。このフィードバック作用が連続的に行われていると考えられます。
さらには使っているマウスピースのサイズや形状、そしてもちろん楽器本体の特性なども上記の要素に大きく影響するわけです。

これほどたくさんの要素が非常に微妙にバランスをとりながらその人の音色を作り出していると言えると思うのです。この様々な要素の「バランス」がものすごく大切のような気がするのです。

アパチュアや特にエアーに関してはやたらに重要視されているように思うのですが、すべてのバランスが整ってこそ自分の思い通りの音楽が表現できるものと思います。


極論を言ってしまえば、良い演奏ができればどんな奏法だっていいんじゃないかな・・・なんて。


オランダのMelissa Venema (当時12歳)

MELISSA VENEMA
http://www.melissavenema.nl
依然として仕事の忙しさは変わらずなかなかブログを更新することができません。
忙しいのは嬉しいことなのですが、忙しすぎるのも問題ですね。

さて、今回は私がここ数年はまっている現代ハードバップの話題でも書いてみようかと思います。
そもそも「現代ハードバップ」なんていう言い方がいつ頃から使われ出したのか知りませんが、けっこう抽象的な言葉だと思うのです。
現代ハードバップっていうと私の場合、「High Five Quintet」とか「One For All」あたりがすぐ思いつきますが、今もなおリー・モーガンを現代ハードバップって言う人もいますからね。
ガレスピーが「Night In Tunisia」を演ってハードバップって言われ始めた頃からすれば、リー・モーガンが活躍した時代に「現代ハードバップ」って言われててもおかしくないし、そのまま今にスライドしててもいいわけで。
それと、現代ハードバップって言うからにはビバップから発展していることになるので4ビートが基本なのかな、なんて考えたりもして。最近「現代ハードバップ」と称して出されているアルバム聴くとかなり4ビートじゃないものが多いんですよね。
なので本当は「コンテンポラリー・ジャズ」って言った方がいいのかもしれないですが。

ま、いずれにせよ最近はすっかりこの手のアルバムばかり買ってます。
毎月何枚も買っちゃうのでCDはどんどん増えていき今はもうラックに入りきらずに床に山積み状態となってます。
そんな山積みになったアルバムの中から私がおすすめしたいアルバムを何枚か紹介してみようと思います。

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【ルカ・マヌッツァ(Luca Mannutza)】
まずはイタリアの人気ピアニスト、Luca Mannutzaのセクステット「Luca Mannutza Sound Six」のアルバムを2枚紹介します。

Tributo Ai Sestetti Anni 60
ルーカ・マンヌッツァ ルーカ・マンヌッツァ・サウンド・シックス
B0035WXKBG
曲名リスト
1. Ezz-thetic
2. Short Story
3. Sweet'n' Sour
4. Litha
5. You Know I Care
6. The Big Push
7. Grew's Tune
8. On The Ginza

日本語で書かれた帯には「トリビュート・トゥ・セクステット60 」と書かれています。2009年にレコーディングされたこのユニットの第一弾のアルバム。
フロントはAndy Gravish(Tp)、Max Ionata(T.Sax)、Paolo Recchia(A.Sax)という文句の言いようのない3人。
そしてリズム・セクションはリーダーのLuca Mannutza(Pf)、Renato Gattone(B)、Andrea Nunzi(Dr)。
このピアノ・トリオだけでも十分聴きごたえのあるプレイをしてくれているのに、これに凄腕の管3人が加わり演奏は本当に素晴らしいです。
個人的にマヌッツァのピアノが好きだということもあるけど、マックス・イオナータやパオロ・レッキアが何しろゴキゲンなアドリブを聴かせてくれています。そしてトランペットのアンディ・グラヴィッシュももちろん素晴らしいです。
ジャズ界ではサックスは素晴らしいアドリブを聴かせてくれる人が多いけど、それに比べトランペットはあまりいない気がします。そんな中でも現代のハードバップらしい音使いで熱いプレイを聴かせてくれるアンディ・グラヴィッシュですが、この人の音色が独特で少しキンキンした感じの音ですね。
個人的にはもう少し柔らかい音が好きなのですが、フレーズに惹かれてあまり気になりません。

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そしてLuca Mannutza Sound Sixの第二弾として去年(2012年)発売された「マイ・ミュージック 」。
MY MUSIC
ルーカ・マンヌッツァ・サウンド・シックス
B0093L1UZ6
曲名リスト
1. So Near, So Far
2. Evan's Even
3. Pippo
4. Libero
5. Safari
6. Nel Mare
7. Shades Of Gira
8. Cosi Come Sei
9. Two Friends

メンバーは1枚目とトランペット以外は全員同じ、トランペットだけがFrancesco Lentoに替わっている。「フランチェスコ・レント」って読むのかな?この人全然知りませんでした。聴いてみると正直アンディ・グラヴィッシュの方が良かったなと思ってしまう。でもそんなことはこのアルバム全体を聴いてみると大したことではなくなります。
それは、1枚目、2枚目ともに言えることだけど、このバンドのサウンドが何しろ良すぎるわけで、おまけにハズレの曲が1曲もないのです。ちなみにこのアルバムは全曲ルカ・マヌッツァの作品です。
彼はイタリアの人気グループHigh Five Quintetのピアニストも担当しているだけに、何曲かはHigh Fiveのアルバムに収録されている曲ともダブっています。
「これが現代のジャズ・サウンド」っていう感じに仕上がったアルバムだと思います。

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もう1枚、Luca Mannutza Sound Sixの第一弾で登場しているトランペットのアンディ・グラヴィッシュとサックスのマックス・イオナータがSound Six第一弾の録音の約5か月前にもルカ・マヌッツァとともにレコーディングしているアルバムがあります。
Round About
Luca Mannutza Sound Advice
B003H8F6SI
曲名リスト
1. La Giostra (The Round About)
2. Mami
3. Night Thoughts
4. Hi Fi
5. 21 Marzo
6. Jungle Juice
7. Turning Tables
8. Two Little Dogs

Luca Bulgarelli(B)、Marcello Di Leonardo(Ds)が加わったクインテットですが、ルカ・マヌッツァとアンディ・グラヴィッシュの2人の名義で出されたアルバムです。ルカ・マヌッツァのオリジナルばかり8曲収録されています。

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【ニコラ・フォルメル(Nicolas Folmer)】
二コラ・フォルメル・ミーツ・ボブ・ミンツァー
ニコラ・フォルメル
B0052GLXSU
曲名リスト
1. Off the beaten tracks
2. Fun blues
3. Soothing spirit
4. Bop boy
5. Absinthe minded
6. Let's rendez-vous!
7. Le chateau de guillaumes
8. Black inside

フランスのジャズ・トランぺッター、Nicolas Folmer(ニコラ・フォルメル)が、ビッグバンドでお馴染みのボブ・ミンツァー(T.Sax)と組んでパリのジャズクラブでライブを行ったときのライブ盤「二コラ・フォルメル・ミーツ・ボブ・ミンツァー」。
ニコラ・フォルメルという人全然知らなかったのですが、一昨年(2011年)にこのアルバムが発売され、その直後に話題になっていたので買ってみたのです。
聴いてみるとこのニコラ・フォルメル、とにかくテクニックがすごいですね。YouTubeで映像を見ると唇の右の方で吹いていてなんだか吹きづらそうなのに、CDを聴いてると速くて難しそうなフレーズもすごく正確に吹いているんです。
そしてそのフレーズもまたすごいです。流れるように吹いてるスケールもよく聴くと斬新な音の並びでインとアウトを繰り返してるような、出たり入ったり・・・上手い表現ができませんが、とにかくコンテンポラリーなフレーズが炸裂します。
そしてテナーのボブ・ミンツァーもすごいですね。この人は名前は昔からよく知ってたけどプレイはほとんど聴いたことがなかったので聴いてびっくりでした。作編曲がメインの人かと思ってたけど素晴らしいソリストなんですね。
このアルバムでもう一人注目したいのはスペシャルゲストとして8曲中6曲に参加しているピアノのアントニオ・ファラオ(Antonio Farao)です。今もっとも注目されているピアニストらしいですが、このアルバムを聴けば納得です。特に8曲目の自身の作品でのピアノソロは圧巻です。

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【Opus5】
クリスクロス・レーベルの代表格トランペッター、アレックス・シピアギンが参加している「OPUS 5」というユニットがあり、2011年と2012年にそれぞれアルバムをリリースしています。

INTRODUCING OPUS 5
OPUS 5 Seamus Blake Alex Sipiagin David Kikoski Boris Kozlov
Donald Edwards
B0059889ME
曲名リスト
1. Think Of Me
2. Tallysman
3. Baker's Dozen
4. Ton To Tom
5. Nostalgia In Time
6. Asami's Playland
7. Sokol

PENTASONIC
OPUS 5 Seamus Blake Alex Sipiagin David Kikoski Boris Kozlov
B008I66CSC
曲名リスト
1. The Saboteur
2. Videlles Dreams
3. Sign Of Life
4. Ducktones
5. Little Dancer
6. Three Days Of Maybe
7. Danny
8. Red Clay
9. Charlie'S Wig

メンバーは、Seamus Blake(T&S.Sax)、Alex Sipiagin(Tp、Flh)、David Kikoski(Pf、Fender Rhodes)、Boris Kozlov(B)、Donald Edwards(Ds)のクインテットで、2枚ともメンバーに入れ替わりがありません。
どちらのアルバムも大半の曲がメンバーのオリジナルで4ビートものはあまりありません。ピアニストのDavid Kikoskiは曲によってフェンダー・ローズを使いジャズロック的なサウンドを出したり、あるいは現代的な響きを出したり、また、管のソロもその響きに乗せて全体的に斬新なフレーズが繰り出されます。これらのアルバムこそまさにコンテンポラリーと言えるのかもしれません。
よく言われる「難しいジャズ」という部類に入るかもしれません。巷のジャズに飽きてきた人におすすめしたいですね。

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【ファブリッツィオ・ボッソ(Fabrizio Bosso)】
最後にファブリッツィオ・ボッソの最新アルバムを紹介しておきましょう。

Four Friends In Bari
Fabrizio Bosso Guido Di Leone Giuseppe Bassi Mimmo Campanale
B009A79KPA
曲名リスト
1. King Dorian
2. Wide Green Eyes
3. Bernie's Tune
4. E La Chiamano Estate
5. But Not For Me
6. Swing?
7. Nostalgia Di Cuba
8. Just Friends
9. The Nearness Of You
10. Mack The Knife
11. But Not Fot Me

メンバーは、Fabrizio Bosso(Tp)、Guido Di Leone(Gt)、Giuseppe Bassi(B)、Mimmo Campanale(Ds)でピアノレスのカルテットです。
ピアノではなくギターがコード楽器として参加しているため、全体的に非常に柔らかなサウンドになっています。これにボッソの歌心あふれるフレーズが見事に絡み合っています。ビートの効いた曲では緩急行きわたる巧みなフレーズ構成でボッソらしいストレートなプレイも聴けます。
この心地よいサウンドでスタンダード中心のプログラムを存分に楽しめるこのアルバムは、ボッソ参加の諸作品の中でも特におすすめしたいアルバムです。


今回紹介したアルバムやアーティスト以外にも今注目しているプレイヤーはたくさんいます。
ティレル・スタッフォード(Terell Stafford)、ショーン・ジョーンズ(Sean Jones)、パオロ・フレス(Paolo Fresu)、ジム・ケッチ(Jim Ketch)、フランコ・ピアーナ(Franco Piana)、アルド・バッシ(Aldo Bassi)・・・などなど。
いつかは紹介したいと思ってます。
前回の記事に引き続き、「エリック・ミヤシロ Special Talk & Play」のレポートを書いてみようと思います。

第2部はQ&Aコーナーです。
今回のイベントでは参加申し込みの際に質問を受け付けており、その質問が全部で13、さらに会場の聴講者からの質問が5つ、合計18もの質問に時には実演を交えながら丁寧に答えてくださいました。


【Q1】ハイトーンの練習方法を教えてください。
「僕もいまだにいろんな人に聞いてます。」とエリックさん。さらに、「ハイトーンに関する教則本などは全部買って試してます。」と。これには会場の皆さんびっくりしていた様子。
まさかエリックさんが市販の教則本を買って試してるとは思いませんよね。
そして「身体的な条件は人それぞれ違うので、どのやり方が正しいかということは自分にしかわからないと思うのです。」とおっしゃいます。
「なのでどのような練習が自分に合っているかは自分自身で見出すことが大切だと思います。」とのことです。
そして「よく誤解されていることがあるのでお話しておきます。それは、高い音はたくさんの息が必要だと思われていることです。これは間違いではないのですが、そこにポイントを置きすぎだと思います。」と言い、そして「どなたかティッシュを一枚いただけますか?」
1枚のティッシュを受け取ったエリックさんはトランペットを手に取りチューニング・スライドを取り外します。そしてティッシュを細く切り、リードパイプの先端に、パイプの穴を覆うようにたらします。
そして低い「ド」付近の音を吹きのばします。リードパイプの先端のティッシュは当然息に押されて前方に動きます。次にエリックさんはオクターブ高い音を出します。するとティッシュの動きが小さくなります。さらにオクターブ上げ、ハイB♭あたりの音を出します。するとティッシュはわずかにしか動きません。そしてさらに高く、エリックさんならではの音域を吹くとティッシュはほとんど動きません。
(エリックさんはどの音もほぼ同じ音量で吹きました。)
エリックさんは、「このように高い音に行くにしたがって息の出る量は少なくなるのです。」と言い、高い音と低い音の唇の振動の仕方の違いを説明してくれました。高い音のときは唇が小さく細かく動かなければいけないので息の勢いにまかせて出そうとすると唇(振動)の戻りが追いつかなくなり高い音が出なくなるとのこと。なので高い音を小さな音で吹く練習は有効だと言います。
(この時のティッシュを使ったデモンストレーションと同じことを、ジャズ・トランぺッターの辰巳哲也氏がYouTubeで見せてくれているので参考までにリンクを貼っておきます。3分半すぎからです。)
http://www.youtube.com/watch?v=Vn0O5ezIQKU&feature=plcp

【Q2】毎日演奏していく中での身体の疲労対策は?
エリックさんはすかさず「打ち上げです!」と冗談を言い会場を沸かせたのち、「睡眠が一番です。」と答えました。
あとは炭酸水もいいそうです。炭酸水は、血液中に溜まった乳酸を取り除く効果があるそうです。あとは水分を補給することや、血行を良くすることなどがいいそうです。

【Q3】マウスピースは何をお使いですか?
「ヤマハのエリック・ミヤシロ・モデル(EM1)です。」

【Q4】普段どのような練習をされてますか?
「僕はまったく練習してないです。練習きらいなので・・・」と言います。私も昔個人的に同じようなことを聞いたことがありますが、そのときも同じように言われたことを思い出しました。
「でも、常にイメージ・トレーニングはやってますね。BGMなど流れている音楽に合わせてイメージしたり。あとはいつも唇をブルブル振るわせたり、バズィングのようなことをやって常に唇を活性化させてます。」

【Q5】どのように吹いたらトランペットらしい、こもらないきれいな音が出るのでしょうか?
「自分の好きな音色、出したい音色を常にイメージし、身体に染み込ませるようにすればその音に近づいていくと思います。好きなプレイヤーのCDやコンサートをたくさん聴きましょう。」
と、やはりイメージが大切だということを強調されてました。
「あと物理的に考えられることは、マウスピースが深すぎたり大きすぎたりしているかもしれません。マウスピースを見直してみることも必要かもしれません。」

【Q6】安定した音を出すにはどのようにすればよいですか?
「音が揺れてしまうということだとしたら、それは唇や口のまわりの筋肉が原因かもしれません。よくなんでも息のせいにすることが多いのですが、実際はそうではなく口周辺に原因があることが多いです。練習方法は、小さな音で吹くようにしてみてください。そうすることで息に頼ることができないので口の周りの筋肉が良い方向に働いてくれると思います。」

【Q7】中音域で、あたたかい音やファットな音を出すために注意していることはありますか?
「自分の吹きたい音色のイメージを強く持つようにしています。アンブシュアや奏法などのことを細かく考えないようにしています。音楽には様々なジャンルがありますが、それぞれのジャンルに大好きなプレーヤーがいるのでその人の音色をイメージしながら演奏します。モノマネで構いません。モノマネしても自分の解釈で演奏することになるのでその人と同じにはならないのです。それは結果として自分の音になるのでどんどんモノマネしてください。」

【Q8】音の立ち上がりを良くするにはどうすればいいですか?
この質問の意味としては、音が発せられた直後に音程や音色が変化してしまうのをどのように防げばよいか、という質問だと解釈し、エリックさんは回答してくださいました。
「音を発音したあとに口の中のどこかが動いてしまっていることが考えられます。特に考えられることはタンギングです。タンギングは「突く」というイメージを持たれることが多いのですが、実際には「(舌を)放す」というふうに考えた方がいいです。」

【Q9】ライブなどで大切にしていることは何ですか?
「まずは先ほど(第1部で)お話したように、お客様に対するステージ上のマナーですね。」これは、第一部で紹介されたバディ・リッチやメイナード・ファーガソンから教えられたステージ・マナーのことをやはりここでも強調されてました。
「そして、われわれはお客さんとのコミュニケーションや、メッセージを伝えることが大切です。音楽を通してお客さんに何かを感じ取ってほしい。そのためにはまず自分が楽しい気持ちや悲しい気持ちなど、感情を持って吹かなければ音に出てこないと思います。そういう気持ちを大切にしています。」

【Q10】1ヶ月ほど前から音域を広げるために1日15分~30分ペダルトーンを練習するようにしているのですが、ペダルトーンに関するアドバイスをお願いします。
「ペダルトーンの練習は、良い結果が得られる人とそうでない人とはっきり分かれます。ちなみに僕はダメなほうなんです。でも、ペダルトーンを勧めるプレイヤーもたくさんいます。なので、ペダルトーンの練習が自分に合っているかどうかを客観的に判断することも大事です。」と言います。
そして、「ペダルトーンは普通のアンブシュアで吹かないと意味がないと思います。」と言い、エリックさんは実際にトランペットでペダルトーンを吹きます。チューニングのB♭あたりから音階で下がっていき、べダル音域まで下がります。ペダル音域に入ったあたりから口を極端に尖らせてペダルB♭まで吹いて見せます。「このようにアンブシュアを崩して吹いても意味がないと思います。」と言い、次に普通のアンブシュアのまま下がっていきます。するとトランペットの通常の最低音から3度ぐらい下がったところでそれ以上下がれなくなりました。「僕は普通のアンブシュアではこのぐらいまでしか下がれないんです。普通のアンブシュアを崩さないと出ないのであれば、その人はペダルトーンの練習は向いてないのかもしれないです。もし普通のアンブシュアで吹けるのであれば、もしかしたら良い結果を得ることができるかもしれません。でもやりすぎは良くないと思います。15分はやりすぎかもしれないですね。」

【Q11】唇、アパチュア、歯、口の容積、複式呼吸などと、音程、音質の関係を教えてください。
「演奏に関わる身体の各要素のバランスの話でしょうか。どれもすべて大事ですのでどれか1つ欠けても良い演奏はできません。」と言い、質問の意図から外れるかもしれないと前置きした上で、効果的な練習方法を紹介してくれました。
「たくさんのことを休みなしで練習するのは良くありません。なぜかというと、練習したことを身体に覚えさせる時間を与えてあげないといけないからです。おすすめなのは、吹いた時間と同じだけ休みを入れながら練習することです。3分吹いたら3分休むということです。そのための良い練習方法として、パートナーと一緒に2人で練習することです。同じ課題を交互に吹けば、相手が吹いている間は休めるのです。そして、相手が聴いているのでミスしないように集中して吹くことができます。」
そして強調して付け加えました。「練習は量ではありません。質です。」

【Q12】トランペットと出会っていなかったら何をしていたと思いますか?
「まったく考えられないですね。」と言い、土屋氏が「質問者が『ダンサーとか』と書いてますが?」と言うと、エリックさん「僕の踊り見たいですか?」と返し、会場を笑わせます。
そして、「トランペットを吹いてないとしても何らかの音楽関係でしょうね。」土屋氏がさらに「トランペット以外の楽器だとしたら何がお好きですか?」と聞くと、「トロンボーンが好きですね。あとピアノも好きです。」とのことでした。

【Q13】何歳ぐらいまでトランペットを吹けると思いますか?
「死ぬまで吹けると思います。先ほど言いましたように身体的なことを考えても特別な肺活量は必要ないのですし、実際、重度のぜんそくで片方の肺しか使うことができないのに現役で活躍されている有名なトランぺッターもいます。また、年齢を重ねることでその人生経験から出てくる『味』みたいなものも増してくるので自分の中で音楽を持っている限りずっと吹けると思います。」

ここで事前に受け付けた質問は終わりました。そして残った時間は会場のお客さんからの質問に答えてくれることになりました。

【Q14】ビブラートの練習方法を教えてください。
「ビブラートには2種類あると考えてください。」と言い、1つずつ実際に楽器で吹きながら説明してくれました。
「1つは右手で楽器を前後に揺らして唇のテンションを変化させ、音程の変化でビブラートをかけます。これをピッチビブラートと呼んでます。もう1つはモジュレーション・ビブラートと言いますが、歯と歯の隙間を開けたり閉じたりしてワウワウという感じに音を変化させます。これは音程は変わらず音の波形が変化します。」
そして曲の種類によって使い分けるという説明を「オーバー・ザ・レインボー」や「マカレナの乙女」などを実際に吹いてビブラートを聴かせてくれました。ちなみにこの2曲では前者はモジュレーション・ビブラート、後者のようなドラマチックな曲はピッチ・ビブラートが合うと言われました。
また、練習方法としては、たとえばメカニカルな教則本の音階パターンの練習など、つまらない練習(!)などもビブラートをかけて吹くことで効果的なビブラートの練習になると言います。

【Q15】シェイクをかける際のアドバイスをお願いします。
「シェイクはもともとルイ・アームストロングがビブラートを極端にやりすぎて音が上にひっくり返ってしまったのが発端と言われてるみたいです。」と意外なお話を聞かせてくれました。
「なのでシェイクはビブラートの延長と考えた方がやりやすいです。ビブラートの説明で言いましたように、歯と歯の間をビブラートのときよりもっと極端に動かすようにします。スラーの延長と考えない方がいいと思います。もう1つの方法は、やはり先ほど言いました楽器を揺らすビブラートがありますが、これも極端に動かすとシェイクになります。」と言い、実際にやって見せてくれました。
そして、「どうしてもシェイクがかからないのであれば、ある音をイメージし、マウスピースだけで音を出しシェイクします。そしてシェイクしたまま反対の手であとから楽器をそっと差し込みます。」と言い、これも実践して見せてくれました。

【Q16】ライブなどでバテてしまったときはどうしてますか?
「まずはバテないようにペース配分を考えることが大切です。アンコールの最後の音をゴールとして、そこまでのウォーミングアップやリハーサルも含め、すべての配分を考えるようにしています。でももしバテてしまったときは、唇にとって必要なのは新鮮な血液です。唇をブルブルと震わせることや、たくさん水分を摂ることが必要です。」

【Q17】トランペットとフリューゲル・ホルンを持ち替えるときの注意点を教えてください。
「最近ピッコロ・トランペットやフリューゲルに持ち替えることが多いのですが、それぞれまったく別の楽器と考え、どの楽器でも教則本などを練習してます。フリューゲルでアーバンやクラークをやったり。あとはトランペットとフリューゲルのマウスピースを同じリムサイズにした方がいいと思います。そうすればフリューゲルからトランペットに戻れないということがなくなると思います。」

【Q18】メイナード・ファーガソン氏との数々の共演の中で、一番楽しかった(素晴らしかった)ライブ、あるいは曲は何ですか?
「『これが一番』というのはないですね。何度も共演させて頂きましたが、毎回違う感動がありましたのですべてが素晴らしいものでした。ファーガソンはトランぺッターというだけではなく、バンドリーダーという意味でも本当に素晴らしい人でした。また、お客さんに対してのエンターテイナーぶりも本当に素晴らしく、そのあたりを意識して彼のライブ映像を見てみるとまた違った素晴らしさを感じることができると思います。」


以上でQ&Aは終了となりました。
今まで私は何度もエリックさんのクリニックには参加してきましたが、毎回質問コーナーはあるもののこんなにたくさんの質問に答えられたのは初めてだと思います。

最後にエリックさんからお客さんへのメッセージを話されました。

「奏法のことや楽器のことなど、"オタク"と言われるぐらいとことん拘り、とことん調べ、勉強し尽してください。でもステージに立ったらそれらのことは一切忘れて音楽に身を委ねられるようにしてください。そうしないと自分の音楽を聴きにきてくれているお客様に失礼だと思います。ステージに上がったら音楽に集中するようにしましょう。」

このメッセージはエリックさんを象徴するようなお話だと思います。また、そのエリックさんがおっしゃるだけに非常に説得力があります。

そして最後に1曲、Jeff Tyzikの曲をフリューゲルでしっとりと聴かせてくれました。Jeff Tyzikは私の大好きなトランぺッターですが、この曲聴いたことなかったです。なんのアルバムに入ってるのだろう?
エリックさんの透き通るようなフリューゲルの音色に癒されました。

そして最後に握手&サイン会が行われ、100人近いお客さんが列をつくり、一人ひとり憧れのエリックさんとコミュニケーションをとられていたようです。

このようにして銀座山野楽器で行われた「エリック・ミヤシロ Special Talk & Play」はあっという間に終了となりました。

ここで書いた内容は、会場で私が必死にとったメモと記憶をもとに書いたものなので実際の表現とは違いますし、内容も実際はもっと詳しく話されていたということを付け加えておきます。
ともあれ非常に充実した内容のイベントでした。

◇◇◇今回のナビゲーター、土屋氏のブログ「bigband!日誌」にも写真つきで当日の様子が紹介されてます。◇◇◇
エリック・ミヤシロ Special Talk & Play 先週は「エリック・ミヤシロ Special Talk & Play」というイベントに行ってきました。
場所は銀座山野楽器7Fイベントスペース"JamSpot"。

開始前の注意事項がアナウンスされ、「撮影、録音は禁止・・・」あら、録音禁止ですか。
ボイスレコーダーをバッグにしまい、頼りはメモのみ。

というわけでメモと記憶を頼りにレポートを書いてみようと思います。

今回の内容は、第1部にエリックさんのトランペットとの出会いからプロ活動までの経験されてきた貴重なお話、そして今年12月に山野楽器から発売予定のヤマハ・トランペット YTR-83Aの紹介、第2部にはエリックさんへの質問コーナーという2部構成。

会場にエリックさんが登場すると、まずは最初にトランペットで1曲聴かせてくれました。
実はエリックさん、約2週間ハワイにバカンスに行って帰ってきたばかり。この間楽器を吹いてなかったとのこと、それなのにいつも通りの素晴らしい演奏でした。

そしてトークショーの始まり。ナビゲーターはフリー雑誌「BIGBAND!」を発行されている土屋章氏が進行役として質問を投げかけ、その回答から話が展開していくというスタイル。

まずはエリックさんの幼少時代、トランペットを始められたきっかけについての話題からスタートしました。
お父さんがトランぺッターだったので自宅に楽器やマウスピースがあり、エリックさんはマウスピースをおしゃぶりのようにしていたとのこと。そして、お父さんの影響でトランペットを始めたのは自然な成り行きだったようです。
子供のころから仕事場でのお父さんの姿をよく見ていたそうで、トランペットを吹くお父さんは非常にかっこよく、その姿に憧れを抱いていたそうです。

土屋氏 「小さい頃から天才少年と呼ばれていたという話は有名ですが・・・」
エリック氏 「こんなに苦労した天才っているんですかね。」

なんて会話もありましたが、子供のころからとにかくたくさんトランペットを吹いていたそうです。
でも意外なことにお父さんに教えてもらったことはないらしいです。

「教えてもらわなかったことで先入観がなかったのがよかったみたいです。」と言います。

教えてもらわなかったことで、「高い音は難しい」とか、「シャープがたくさん付くと難しい」などという考え方がなかったとのこと。

「有名な変奏曲『ベニスの謝肉祭』を、調子の悪い(回転数が速い)レコードプレーヤーで聴いていたので半音高かったんです。それに合わせて吹いていたので自然に半音高く吹いてました。でも難しいと思ってなかったです。だって譜面にするとシャープが6つも付いてしまうけど、それを知らなければただ運指が違うだけ。ピストンは3本しかないから大した違いじゃないんです。中学に入ってそれを吹いてたら先輩に『なんでそんな難しいキーで吹いてるの?』って言われました。」

すごい話ですが確かにその通りかもしれないですね、納得です。

土屋氏 「レッスンを受けたことは?」
エリック氏 「中学のころ、先生を紹介されて初めてレッスンに行ったんです。すると、ちょっと吹いては止められて注意される。そして先生がお手本を吹く。またちょっと吹いては止められ・・・の繰り返し。先生が吹いてばっかりで自分はちょっとしか吹けない。だからつまらなくてその1回でやめちゃいました。今までにレッスンというものは全部で5~6回しか受けたことがないと思います。」

しかしそのあとに付け加えられたのは、とにかくいろんなミュージシャンに質問攻めをし、たくさんのことを吸収していったそうです。
また、私生活でもいろいろとご苦労があったそうで、ラッパを吹いているときが何より幸せな時間だったとのこと。とにかく吹きまくってたそうです。

土屋氏 「いつごろからプロになろうと決心しましたか?」
エリック氏 「中学1年生ぐらいのときからプロになろうと思ってました。」
土屋氏 「高校生のときに全米の選抜バンドに選ばれましたよね?」
エリック氏 「はい。アメリカのすべての州から選抜された高校生が集まりカーネギーホールで演奏するんです。」

その選抜バンドの演奏はこれです。↓



高校生ですでにこの演奏です。
Take The "A" Trainでソロを吹いているのはクリス・ボッティです。このときからの友人だそうです。同期生だったんですね。ちなみにマックがスポンサーだったらしいです。

そしてなんとラッキーなことにカーネギーホールでは、ゲストがメイナード・ファーガソンだったそうです。コンサートが終わったあとファーガソンがエリックさんのところにきて「高校を卒業したら僕のバンドに来なさい。」と言われたそうです。
エリックさんはそのときは冗談だと思い受け流したそうですが、実はファーガソンは本気だったらしく、のちにそれを伝えられたそうです。高校生でファーガソンから声がかかる・・・すごいです。

そしてバークリー音楽大学に進んでからの話に移っていきました。

ジャズ・トランペッターといってもいろいろなスタイルがありますが、エリックさんはバークリーに入る前から「リード・トランペットを極める」と決心していたそうです。これは私は初耳でした。
私はこのブログでどこかの記事に「どのリード・トランペッターよりもエリックさんのリードが好きだ」と書いた記憶があります。
もちろん世界中、特にアメリカには魅力的なリード・トランペッターがたくさんいます。なので好きなリード吹きはたくさんいます。でも、エリックさんのリードは一味も二味も違うのです。
一番の魅力は音色でしょうか。一瞬でエリックさんだということがわかるほどの美しい音色です。どんなに高い音でも「美しい」という表現が似合う音色だと思うのです。そしてあのかっこいい吹き回し。ダイナミックな表現の仕方は独特です。

さて、バークリーに入ったエリックさんは、恐らくすでにリード・トランペッターとして十分すぎるほどの腕前だったはずです。
「バークリーに凄いラッパ吹きがいるらしい」という噂が広がっていた、という話をよく聞きますが、それはプロのミュージシャンの間にも伝わっていたようです。
ある日の深夜、「パーティー部屋」と言われていたエリックさんの部屋で仲間と騒いでいたらしいのですが、部屋の電話が鳴り、出てみると相手はバディ・リッチだと名乗ったそうです。エリックさんはだれかのいたずらだと思い、電話を切ってしまったそうです。
しばらくするとまた電話が鳴り、本当にバディ・リッチであることを説明され、本人であることがわかったそうです。
バディ・リッチは、「今日リード・トランペットをクビにしたから明日からウチのバンドに来なさい」と言われたそうです。
エリックさんはこれをチャンスだと受けとり、すぐに荷造りし、退学する旨を学校に伝えてもらうよう友人に託し、翌朝さっそく学校を後にしたそうです。

先にも書いたとおり、バークリーに入る前から「リード・トランペットを極める」と決心していたそうですが、そんなエリックさんもやはり入りたいバンドというのがいくつかあったそうです。
メイナード・ファーガソン・バンド、カウント・ベイシー楽団、ウディ・ハーマン楽団などだそうです。そして、バディ・リッチには「厳しい」「きつい」などの噂があり、入りたくなかったそうです。
そんなバディ・リッチ・ビッグバンドに入ったエリックさんですが、「実際バディ・リッチはどんな人でしたか?」と聞かれると、「素っ晴らしい人でした!」と力強く答えていたのが印象的でした。

バディ・リッチの素晴らしさについての話題は様々なエピソードを交えながら話してくれましたが、その中でもメンバー思いだったという話が特にインパクトがありました。
たとえば、あるコンサート・ツアーで、主催側からメンバーの人種について何か指摘されたそうで、納得のいかないバディ・リッチはこのツアーすべてを蹴り、メンバーと共に退散してしまったということです。ツアーの初日に退散・・・普通ではちょっと考えられませんが、そのぐらいメンバー思いだったとエリックさんはバディ・リッチのことを絶賛してました。ちなみにその時はメンバー全員にツアー2週間分のギャラをバディ・リッチ自身のポケットマネーで払ったそうです。いやぁほんとにすごい人です。

さて、「厳しい」と噂のバディ・リッチ・ビッグバンドですが、その噂どおり大変ハードだったそうです。
ビッグバンドをやっている人ならご存知のとおり、バディ・リッチ・ビッグバンドといえば、まず何よりレパートリーがとにかくキツい曲が多いのです。
今回会場では下の映像の約12分30秒あたりから映し出され、エリックさん「この演奏の前にすでに別の場所で2ステージ演ってるんです・・・」と。
それだけ吹いてきてもこの演奏。。。すごいです。。。



さらに、「バディ・リッチ・ビッグバンドでは、ツアーなどで最高68日間連続で本番の日が続いたことがある。」とも。

こんな過酷なプレイを休みなしで2か月以上毎日・・・凄すぎます。
毎日のプレイがあまりに過酷で唇が切れ、ウォーターキーから赤い液体が。しかし吹き続けなければいけない、今日も明日も明後日も。。。
そんなときのエリックさんの対処法がまたすごい。なんと唇の切れたところをアロンアルファでくっつけてトランペットを吹くんですって。この話にはさすがに会場はどよめきました。
エリックさん曰く「でも瞬間接着剤って医療用に開発されたらしいですよ。止血するときに使えるんです。」とあっけなく言ってましたが。いや、そういう問題じゃないでしょエリックさん。。。と私の心中。

これだけの経験をされてきてるんですね。恐れ入りました。。。

そしてプロ活動の中で、バディ・リッチやメイナード・ファーガソンから、プロとしてのステージマナーについても教えられたそうです。
「お客さんは日常のことを忘れ、夢のひと時を求めて聴きに来てくれている。ステージでは世間話などお客さんを日常に戻してしまうようなことを口にしてはならない。」
これはバディ・リッチ、メイナード・ファーガソン両氏がよく言っていたそうです。この教えは今のエリックさんのステージにそのまま出てきているように思います。
また、バディ・リッチは本番前にメンバーのユニフォームをチェックするそうです。ズボンの折り目がきちんとしているかなど厳しくチェックされるらしいですが、「お客さんは目でも聴いている。」と、やはりステージマナーについてはとことん厳しかったようです。

まだまだいろんなお話がありここですべてを紹介することはできませんが、なにしろ大変厳しい世界で徹底的に活動されてきた内容と量は、われわれの想像を遥かに超えており、その経験あってこそのあのスーパープレイなのだということを痛感させられました。

もっといろんなお話を聞きたかったところですが、時間に限りがあるのでエリックさんの経験談はこの辺で終了となりました。

そして第1部の最後に今年12月に山野楽器から発売予定となっている最新型のYTR-83シリーズの紹介がありました。
1992年に、当時ボビー・シューが使っていたヤマハ・トランペット YTR-6310Zを元に各部をアレンジし、山野楽器オリジナル・モデルとして発売されたヤマハ・トランペットがYTR-83です。
このYTR-83は、ボビー・シューにYTR-6310Zを勧められたエリックさんが、6310Zをどうしても吹きこなすことができず、エリックさんの監修で各部を検証、改良し山野楽器オリジナル・トランペットとして発売されたということです。現在のYTR-8340EMが登場するまで長らくエリックさんが使っていたことでも知られています。
今までに何度かマイナーチェンジされたこともあり、そして一時は販売終了に至ったが、その後また販売を再開したと記憶しています。
そして今回山野楽器120周年記念モデルとして新たにエリック・ミヤシロ氏をはじめ、様々なプロ・ミュージシャンの意見を採り入れ更なる改良が加えられ、「YTR-83A」というモデル名で発売されるそうです。
変更点は、延べ座の位置変更、2番管のカニ目やウォーターキーの台座・臼の半田付け、イエローブラスのリードパイプ、サイドシームのベル、その他もろもろです。(下記画像参照)
また、「YTR-83ASP」として、銀メッキ仕様も同時に発売されるそうです。こちらは各抜差し管、ピストンボタン、上下キャップなど部分的にゴールドラッカーになるそうです。


ヤマハ・トランペット YTR-83A

ヤマハ・トランペット YTR-83A


今回の「エリック・ミヤシロ Special Talk & Play」第1部は1時間を少し超えたところで終了となり、休憩時間となりました。
第2部はQ&Aコーナーということで、事前に寄せられたたくさんの質問や会場の聴講者からの質問に一つずつ解りやすく答えてくださいました。
その内容は次回の記事に書けたら書こうと思ってます。
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