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先月発売されたばかりのビッグバンド・アルバムを2枚紹介しましょう。
どちらも国内のビッグバンドで、1枚は小曽根真 featuring NO NAME HORSES 「BACK AT THE CLUB "IN TRIBUTE"」、そしてもう1枚はMALTA Jazz Big Band 「~TOKYO LIVE~」



この2枚のアルバム、共通する点がいくつかある。
1つはどちらもライブ・レコーディングという点。
そしてもう1つ、ビッグバンドにおけるスタンダード・ナンバーを演奏している点である。
ラッパ吹きの視点からさらに言えば、リード・トランペットをエリック宮城氏が担当していることや、岡崎好朗氏が参加していることも共通点だ。

そもそも私がまったく悩むことなくこの2枚のアルバムを発売直後に即購入したのは、エリック宮城氏がリードを吹いているからだ。私はエリック氏のトランペットは、ソロはもちろんのこと、ビッグバンドにおけるリード・プレイがだれのリードよりも好きだからである。

購入後まず最初に聴いたのは小曽根真 featuring NO NAME HORSESの「BACK AT THE CLUB "IN TRIBUTE"」。
このアルバムは、昨年2010年8月後半から9月頭までブルーノート東京で行われた全10ステージで、各回に1曲ずつ演奏されたビッグバンドの名曲ばかりを集めた作品だ。
ご存知の通り、普段このバンドは小曽根氏のオリジナルを中心にプログラムが組まれ、その楽曲はいずれもかなりハイレベルであることはよく知られている。
小曽根氏の難曲を難なく演奏してしまうこの怪物ミュージシャンたちのスタンダード、聴いてみたくても通常なかなか聴くことが出来ない。それが思う存分聴けるということでも大変興味深い。
そして、現代の国内ビッグバンドがスタンダードを演奏する際、ほとんどの場合、リーダーやそのバンドのオリジナルのアレンジで演奏されることが多い。それがこのアルバムでNNHが演奏しているのは我々が聴き慣れたアレンジ、つまり我々がいつも使っている譜面とほぼ同じものをあのNNHが演奏しているわけだ。
ところどころ洒落た小細工を施しているものの、ほぼ原曲のまま演奏しているところが嬉しい。
まず聴いて驚くのは、ライブとは思えないほどの完成度の高い演奏をしているということ。プロってライブでもこんなにハイレベルな演奏をしているのか!と単純に驚く。
あとから知ったのだが、このアルバムに集められた名曲たちは、各ライブのアンコールに演奏されたということでさらに驚かされる。
そして小曽根氏のピアノはやっぱりすごい。ゾクゾクするような超かっこいい小曽根氏のピアノソロは、音量という意味ではなくビッグバンドの音圧や勢いに全く負けていない。
選曲良し、演奏良しのこのアルバム、絶対おすすめです。

バック・アット・ザ・クラブ“イン・トリビュート”
小曽根真 小曽根真 フィーチャリング No Name Horses
バック・アット・ザ・クラブ“イン・トリビュート”曲名リスト
1. Don't Git Sassy
2. Ya Gotta Try
3. Freckle Face
4. Us
5. Love For Sale
6. A Child Is Born
7. Shiny Stockings
8. Nutville
9. Corner Pocket

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【小曽根真 featuring NO NAME HORSES】
小曽根 真 (Pf)、
エリック宮城(Tp)、木幡光邦(Tp)、奥村 晶(Tp)、岡崎好朗 (Tp)
中川英二郎(Tb)、片岡雄三 (Tb)、山城純子 (B-Tb)
近藤和彦 (As、Ss、Fl) 、池田 篤 (As、Fl)、三木俊雄 (Ts)、岡崎正典 (Ts、Cl)、
岩持芳宏 (Bs、Cl)、中村健吾 (B)、高橋信之介 (Ds)


そしてもう1枚のMALTA Jazz Big Bandの「~TOKYO LIVE~」。
まず聴いた感想は・・・個人ブログなので正直に書いてしまおう・・・ひじょうにがっかりした。
それは音質への不満。
1曲目、リズム隊から始まる「Strike up the Band」。いい感じで曲が始まったが、ホーン・セクションが出てきた途端、「ん!?なんだこれ?」
リズム・セクションに比べてはるかに小さいホーン・セクションの音。しかもか細い音質。いえいえ現場では間違いなく素晴らしい演奏をしていることは聴き取れる。問題はマスタリングやミックスダウンというCDを作る際の後処理工程だろう。
直前に聴いていた小曽根真NNHのCDがバランス・音質ともに仕上がりがいいため余計に貧弱に感じられてしまう。
素晴らしい演奏をしていることが明らかにわかるだけに非常に残念だ。
音量バランスや音質の問題にしては何かおかしいなと思いよく聴いてみると、リズム・セクションの音は広がりがあり自然だが、なんとホーン・セクションがほぼモノラルなのだ。ホーンだけ左右のスピーカーの真ん中から一つに纏まって聴こえてくる。
エリック氏がリード・トランペットを務めるホーン・セクションは恐らくは素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれているはず。そんなホーン・セクションのアンサンブルや、各奏者のソロをじっくり満喫したいのにこれでは聴いていて逆にストレスがたまってしまう。

というわけでひじょうに残念な仕上がりのMALTA Jazz Big Band 「~TOKYO LIVE~」。

MALTA JAZZ BIG BAND~TOKYO LiVE~
MALTA
MALTA JAZZ BIG BAND~TOKYO LiVE~曲名リスト
1. Strike up the Band
2. Count Bubba
3. Shiny Stockings
4. Polkadots and Moonbeams
5. Cute
6. Smoke Gets In Your Eyes
7. Simpsons
8. Samantha
9. Mission Impossible
10. Jazz Up,Back Up,Dress Up,
11. Some Skunk Funk

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【MALTA Jazz Big Band】
エリック宮城(Tp)、岡崎 好朗(Tp)、中野 勇介(Tp)、小林 太(Tp)
Fred Simmons(Tb)、池田 雅明(Tb)、Pat Hallaran(Tb)、朝里 勝久(B.Tb)
近藤 和彦(As)、萱生 昌樹(As) 佐藤 達哉(Ts)、吉田 治(Ts) つづらの あつし(Bs)
則竹 裕之(Dr)、鳥越 啓介(B)、三木 成能(Pf)、宮之上 貴昭(Gt)
コメント
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2011/08/18(Thu) 01:31 |  |  | 【編集
8/18のコメント投稿者さまへ
貴重なコメントをありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
2011/08/19(Fri) 01:04 | URL | 管理人 | 【編集
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