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少し前の話ですが、JoyBrass(旧舶来管楽器シアズ)にYTR-6330B用のピストン・スプリングが入荷したとの情報を頂いたので早速買いに行ってきました。

ティル・ブレナー・モデル用ピストン・スプリング
YTR-6330B用スプリング
YTR-6330Bは通称「ティル・ブレナー・モデル」と呼ばれるトランペットで、ドイツ・オーストリアのみ限定発売のヤマハ・トランペットなのです。
このトランペットのピストンにはヤマハの標準スプリングとは違うステンレス製のスプリングが使われており、そのレスポンスやフィーリングの良さが話題になっていたのです。


私のトランペットYTR-83には今までジュピターのピストン・スプリング(XO用と共通品)を使っていました。ジュピター(XO)トランペット用スプリングの軽快にポンポンと跳ね上がってくる感じがとても気に入っており、この感触はヤマハ純正スプリングとは大違いなのです。

>>  XO バルブスプリング


spring_thumb.jpg
ジュピター/XO用(左)、YTR-6330B用(中央)、ヤマハ純正(右)


最近はピストンのフィーリングにこだわりを持っている人が非常に多く、特にヤマハ・トランペット・ユーザーはピストン・スプリングを他社製のものに交換している人が意外に多いようです。

さて、そんな訳でYTR-6330B用ピストン・スプリングを買いにJoyBrassに行ってきました。
JoyBrassのスタッフY氏は6330B用スプリングとは別に、私が興味を持ちそうなものを見せてくれました。それはヤマハ・シカゴモデル(YTR-9335CHS/9445CHS)用のトップキャップ・ワッシャとバルブステム・ワッシャ。

シカゴモデル(YTR-9335CHS/9445CHS)用ピストン・パッドとYTR-6330B用ピストン・スプリング
ピストン・パッドとスプリング

ワッシャと言っても通常フェルトでできているリング状のパッドです。それがこのシカゴモデル用はやや硬めのスポンジのような素材でできていて、トップキャップ用とバルブステム用のどちらも同じ素材のようです。


私のトランペットYTR-83はもう10年ほど経っており、このフェルトもそろそろヘタってきていたのでタイミングもちょうど良く、これも買って帰りました。

さっそく交換。
こうゆう作業はなぜか夜中にやることが多いです。そして不思議と眠くならないのです。

YTR-83用とシカゴモデル用ピストン・パッドピストン・パッド交換
YTR-83用(左)とシカゴモデル用(右)ピストン・パッド交換


ピストン・パッド交換前ピストン・パッド交換後
パッド交換前交換後


で、交換してみた感想は・・・

まずピストン・スプリング。
今まで使っていたジュピター用(XO用)スプリングと比べ、押し心地が非常に軽いです。
やや軽すぎの感じもあり、速いパッセージでは戻りが追いつかないかもしれないという印象を受けます。あと、軽いだけにピストン&ケーシングはスムーズなコンディションを維持しておかないと、動きが鈍くなってしまうかもしれないという心配もあります。ただ、軽快にポンポンと跳ね上がってくる感触はたまりません。

一方、今まで使っていたジュピター用(XO用)スプリングは、6330B用よりも反発力がやや強く、戻りの速さも問題ありません。そしてなおかつポンポンと跳ね返る軽快なフィーリングを得られます。

どちらがいいかは使う人の好みで分かれると思います。私も今後どちらでいこうかまだ迷っています。
ちなみに、ピストン・スプリングによって音色や吹奏感が違うという話を聞きますが、残念ながらその違いを体感することはできませんでした。


シカゴモデル用パッド装着
シカゴモデル用パッド装着
そしてピストン・パッド。
ピストンを押し下げたときのふわふわ感がなく、止まったときの感触がフェルトよりもはっきりしています。
そのためピストン操作にメリハリのようなものが出てきて演奏中ひじょうに快適です。
ピストン・パッドに関しては悩むことなく今後はシカゴモデル用を使うことにしました。


言うまでもなく楽器というものは「音色」がひじょうに大切です。
しかし管楽器の場合、吹奏感や楽器のコンディションも音色と同じくらい大切だと私は思います。体調が悪いときよりも良いときの方が良い演奏が出来るのと同じように、楽器のコンディションを快適にした方が良い演奏、良い音楽ができると思うからです。

有名なトランペッターがよく言います。
「まず楽器のマイナス要素をなくしましょう。そうすれば演奏に集中できます。そして問題があったときにも楽器のせいにできません」

楽器を自分の好みの状態にするのもこの言葉の意味に近いものを感じます。

・・・楽器のせいにできなくなっちゃうからマイナス要素を少し残しておこうかなぁ。。。



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先月発売されたばかりのビッグバンド・アルバムを2枚紹介しましょう。
どちらも国内のビッグバンドで、1枚は小曽根真 featuring NO NAME HORSES 「BACK AT THE CLUB "IN TRIBUTE"」、そしてもう1枚はMALTA Jazz Big Band 「~TOKYO LIVE~」



この2枚のアルバム、共通する点がいくつかある。
1つはどちらもライブ・レコーディングという点。
そしてもう1つ、ビッグバンドにおけるスタンダード・ナンバーを演奏している点である。
ラッパ吹きの視点からさらに言えば、リード・トランペットをエリック宮城氏が担当していることや、岡崎好朗氏が参加していることも共通点だ。

そもそも私がまったく悩むことなくこの2枚のアルバムを発売直後に即購入したのは、エリック宮城氏がリードを吹いているからだ。私はエリック氏のトランペットは、ソロはもちろんのこと、ビッグバンドにおけるリード・プレイがだれのリードよりも好きだからである。

購入後まず最初に聴いたのは小曽根真 featuring NO NAME HORSESの「BACK AT THE CLUB "IN TRIBUTE"」。
このアルバムは、昨年2010年8月後半から9月頭までブルーノート東京で行われた全10ステージで、各回に1曲ずつ演奏されたビッグバンドの名曲ばかりを集めた作品だ。
ご存知の通り、普段このバンドは小曽根氏のオリジナルを中心にプログラムが組まれ、その楽曲はいずれもかなりハイレベルであることはよく知られている。
小曽根氏の難曲を難なく演奏してしまうこの怪物ミュージシャンたちのスタンダード、聴いてみたくても通常なかなか聴くことが出来ない。それが思う存分聴けるということでも大変興味深い。
そして、現代の国内ビッグバンドがスタンダードを演奏する際、ほとんどの場合、リーダーやそのバンドのオリジナルのアレンジで演奏されることが多い。それがこのアルバムでNNHが演奏しているのは我々が聴き慣れたアレンジ、つまり我々がいつも使っている譜面とほぼ同じものをあのNNHが演奏しているわけだ。
ところどころ洒落た小細工を施しているものの、ほぼ原曲のまま演奏しているところが嬉しい。
まず聴いて驚くのは、ライブとは思えないほどの完成度の高い演奏をしているということ。プロってライブでもこんなにハイレベルな演奏をしているのか!と単純に驚く。
あとから知ったのだが、このアルバムに集められた名曲たちは、各ライブのアンコールに演奏されたということでさらに驚かされる。
そして小曽根氏のピアノはやっぱりすごい。ゾクゾクするような超かっこいい小曽根氏のピアノソロは、音量という意味ではなくビッグバンドの音圧や勢いに全く負けていない。
選曲良し、演奏良しのこのアルバム、絶対おすすめです。

バック・アット・ザ・クラブ“イン・トリビュート”
小曽根真 小曽根真 フィーチャリング No Name Horses
バック・アット・ザ・クラブ“イン・トリビュート”曲名リスト
1. Don't Git Sassy
2. Ya Gotta Try
3. Freckle Face
4. Us
5. Love For Sale
6. A Child Is Born
7. Shiny Stockings
8. Nutville
9. Corner Pocket

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【小曽根真 featuring NO NAME HORSES】
小曽根 真 (Pf)、
エリック宮城(Tp)、木幡光邦(Tp)、奥村 晶(Tp)、岡崎好朗 (Tp)
中川英二郎(Tb)、片岡雄三 (Tb)、山城純子 (B-Tb)
近藤和彦 (As、Ss、Fl) 、池田 篤 (As、Fl)、三木俊雄 (Ts)、岡崎正典 (Ts、Cl)、
岩持芳宏 (Bs、Cl)、中村健吾 (B)、高橋信之介 (Ds)


そしてもう1枚のMALTA Jazz Big Bandの「~TOKYO LIVE~」。
まず聴いた感想は・・・個人ブログなので正直に書いてしまおう・・・ひじょうにがっかりした。
それは音質への不満。
1曲目、リズム隊から始まる「Strike up the Band」。いい感じで曲が始まったが、ホーン・セクションが出てきた途端、「ん!?なんだこれ?」
リズム・セクションに比べてはるかに小さいホーン・セクションの音。しかもか細い音質。いえいえ現場では間違いなく素晴らしい演奏をしていることは聴き取れる。問題はマスタリングやミックスダウンというCDを作る際の後処理工程だろう。
直前に聴いていた小曽根真NNHのCDがバランス・音質ともに仕上がりがいいため余計に貧弱に感じられてしまう。
素晴らしい演奏をしていることが明らかにわかるだけに非常に残念だ。
音量バランスや音質の問題にしては何かおかしいなと思いよく聴いてみると、リズム・セクションの音は広がりがあり自然だが、なんとホーン・セクションがほぼモノラルなのだ。ホーンだけ左右のスピーカーの真ん中から一つに纏まって聴こえてくる。
エリック氏がリード・トランペットを務めるホーン・セクションは恐らくは素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれているはず。そんなホーン・セクションのアンサンブルや、各奏者のソロをじっくり満喫したいのにこれでは聴いていて逆にストレスがたまってしまう。

というわけでひじょうに残念な仕上がりのMALTA Jazz Big Band 「~TOKYO LIVE~」。

MALTA JAZZ BIG BAND~TOKYO LiVE~
MALTA
MALTA JAZZ BIG BAND~TOKYO LiVE~曲名リスト
1. Strike up the Band
2. Count Bubba
3. Shiny Stockings
4. Polkadots and Moonbeams
5. Cute
6. Smoke Gets In Your Eyes
7. Simpsons
8. Samantha
9. Mission Impossible
10. Jazz Up,Back Up,Dress Up,
11. Some Skunk Funk

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【MALTA Jazz Big Band】
エリック宮城(Tp)、岡崎 好朗(Tp)、中野 勇介(Tp)、小林 太(Tp)
Fred Simmons(Tb)、池田 雅明(Tb)、Pat Hallaran(Tb)、朝里 勝久(B.Tb)
近藤 和彦(As)、萱生 昌樹(As) 佐藤 達哉(Ts)、吉田 治(Ts) つづらの あつし(Bs)
則竹 裕之(Dr)、鳥越 啓介(B)、三木 成能(Pf)、宮之上 貴昭(Gt)
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