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ジャズ・ボーカルのアルバムを聴いていて、曲の中間に挟まれるトランペット・ソロに聴き入ってしまうことがよくあります。
好きなだけソロを演奏できる通常のコンボ・ジャズと違い、ハーフコーラスか、長くても1コーラスという短いサイズの中でインプロバイズし聴き手を唸らせることができれば名手の証と言えなくもない。その意味では歌ものの間奏はソリストの腕の見せ所、という見方もできると思います。

私はこの決められたサイズの中で簡潔にまとめられるソロを聴くのが好きで、それ目的でジャズ・ボーカルのCDをよく買います。
また、間奏だけでなくトランぺッターを思いっきりフィーチャーしたボーカル・アルバムも意外にあるものです。
そこで今回は、ジャズ・トランペッターが積極的に参加しているジャズ・ボーカルのCDを何枚か紹介してみようと考えました。
先に言っておきますが、ここで紹介するアルバムはあくまでもトランペット目的で買ったものなので、ボーカルに関してはほぼノーコメントになりますのであしからず。


ブラウニー~クリフォード・ブラウンに捧げる
ヘレン・メリル
ブラウニー~クリフォード・ブラウンに捧げる
1. ユア・アイズ
2. ダフード
3. ボーン・トゥ・ビー・ブルー
4. アイ・リメンバー・クリフォード
5. ジョイ・スプリング
6. 四月の思い出
7. ドント・エクスプレイン
8. ブラウニー
9. ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
10. アイル・ビー・シーイング・ユー
11. メモリーズ・オブ・ユー
12. ゴーン・ウィズ・ザ・ウィンド
13. ラルゴ~『新世界より』
まず最初に紹介するこのアルバムはすごいですよ。この1枚だけで一つの記事を書きたいくらいのジャズ・トランペット ファンにはたまらない1枚です。
ヘレン・メリル(Helen Merrill)と言えばまず思い浮かぶのがユード・ビー・ソーでお馴染みの「ウィズ・クリフォード・ブラウン 」。この名盤からブラウニーとの親交が深まったとのことですが、そのレコーディングからちょうど40年後の1994年に吹き込まれたのが今回紹介する「ブラウニー~クリフォード・ブラウンに捧げる(原題:Brownie / homage to clifford brown)」。
ヘレン・メリルの歌と共に4人のベテラン・トランぺッターがブラウニーゆかりの曲を次々に披露。ヘレン・メリルのアルバムでありながら各トランぺッターのソロが全面的にフィーチャーされた言わば「トランペット吹きのためのボーカル・アルバム」って感じです。
その肝心なジャズ・トランぺッターは、ロイ・ハーグローヴ、トム・ハレル、ウォレス・ルーニー、ルー・ソロフ。
曲ごとのクレジットはライナーを開かないと書かれていないのでここで紹介しておきましょう。

1.YOUR EYES  トム
2.DAAHOUD  ウォレス(インスト)
3.BORN TO BE BLUE  ロイ、トム、ウォレス、ルー
4.I REMEMBER CLIFFORD  ロイ
5.JOY SPRING  トム(インスト・独奏)
6.I'LL REMEMBER APRIL  トム
7.DON'T EXPLAIN  ロイ、ルー
8.BROWNIE  ロイ、トム(インスト)
9.YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO  ロイ、トム、ウォレス、ルー
10.I'LL BE SEEING YOU  トム、ルー
11.MEMORIES OF YOU  (ケニー・バロンのピアノ独奏)
12.GONE WITH THE WIND  (キーボードとヘレンのデュオ)
13.LARGO  ロイ、トム、ルー

見ての通りインストの曲も数曲吹き込まれていて、完全にトランぺッターびいきのアルバムとなっています。
特に参加曲数の一番多いトム・ハレルのプレイは絶好調でどの曲も見事なインプロバイズを披露しています。中でも「JOY SPRING」は無伴奏。フリューゲル1本だけでもトム・ハレルが演ればジャズになります。
そしてトリー・ジトー(Torrie Zito)がこのアルバムのために書いたという8曲目「BROWNIE」では、ロイ・ハーグローヴとトム・ハレルが腕を競い合う。曲良し演奏良しの1曲です。
他の曲もハズレなしです。後半トム・ハレルが出ずっぱりの「YOUR EYES」、ウォレス・ルーニーの正統派ソロが聴ける全編インストの「DAAHOUD」、ブラウニーのソロ・コピーを4人でアンサンブル演奏する「BORN TO BE BLUE」、ロイ・ハーグローヴのオブリガートとソロがフィーチャーされる「I REMEMBER CLIFFORD」などなど。 そしてヘレン・メリルの代表曲の「YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO」では、トランペット4本でブラウニーのソロをアンサンブル演奏。
トランペット吹きが喜ばないはずがない本作、おすすめです。

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さて、1枚目からかなり強力なアルバムを紹介してしまったので、強力ついでにもう1枚魅力的なアルバムを紹介しましょう。

ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
アレクシス・コール・ウィズ・ワン・フォー・オール
ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
1. ゴールデン・イヤリングス
2. アイ・ウィル・ウェイト・フォー・ユー
3. ムーン・リヴァー
4. デライラ
5. クライ・ミー・ア・リヴァー
6. アローン・トゥゲザー
7. ビューティフル・フレンドシップ
8. オール・ザ・シングス・ユー・アー
9. ソー・イン・ラブ
10. ユーヴ・チェンジド
11. ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ

アーティストはアレクシス・コール・ウィズ・ワン・フォー・オールでタイトルは「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」。
ワン・フォー・オールをバックにアレクシス・コールがスタンダードを歌ってます。現代のアメリカン・ハードバップの代表格ユニットがガッチリと脇を固めてるわけですからそりゃ貫録の演奏になりますよね。
そして当然のことながらエリック・アレキサンダー(T.Sax)、ジム・ロトンディ(Tp)、スティーブ・デイビス(Tb)のソロも存分に聴くことができ、ワン・フォー・オールのファンも満足できるアルバムになってると思います。
ワン・フォー・オールが演奏するだけあってかなりモダンでクールなサウンドとなっていますが、個人的な感想としてはちょっとアレンジが凝りすぎって感じがします。かなりリハーモナイズされていて、スタンダードなだけにもう少しスタンダードな響きで聴きたかった気がします。

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laika ライカ / Come a little closer
laika ライカ
laika ライカ / Come a little closer
1. And How I Hoped For Your Love
2. It's Easy To Remember
3. So I Love You
4. Divine
5. Loving You
6. If You Still The Same Afterwards. It Wasn't Love
7. The Music That Makes Me Dance
8. Go Away Little Boy
9. When Love Was You And Me
10. Wild Is The Wind
11. Being Me

laika ライカ / Come a little closer
各奏者の参加曲は裏面参照
次にガラリと雰囲気が変わって静かにしっとりと聴かせてくれる落ち着いたアルバムを紹介しましょう。
「laika / Come a little closer」。
ライカ・ファティエン(Laika Fatien)という女性ボーカルのアルバムなのですが、ジャズ・トランペッターが3人参加していて、それぞれになんとも言えない「いいソロ」を聴かせてくれています。
その3人のジャズ・トランペッターとは、
ロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)、
アンブローズ・アキンムシーレ(Ambrose Akinmusire)、
グラハム・ヘインズ(Graham haynes)です。
ロイ・ハーグローヴは私の中ではいまだに新人トランぺッターというイメージが拭いきれないのですが、キャリアも年齢も、そして実力も間違いなくベテランですね。このアルバムでもベテランの貫録を感じさせられます。ロイは4曲に参加していますが、内3曲はフリューゲル、1曲はミュート・トランペットで演奏しています。
アンブローズ・アキンムシーレは今ニューヨークで最も注目されている若手トランぺッターと言われているようです。それを知って先日彼の2枚目のリーダー作でありブルーノート・デビュー作でもある「うちなる閃光(原題:When the Heart Emerges Glistening)」を買って聴いてみましたが残念ながら私好みではなかったのです。ところが今回紹介しているこのアルバムでのプレイを聴いて彼の注目度の高さが納得できました。音色といい音使いといいかなりの実力者だということが感じ取れます。
そしてグラハム・ヘインズ。ウィキペディアによるとジャズ・ドラマーのロイ・へインズの息子だそうです。といっても今回の3人のトランぺッターの中では一番年上なんですね。このアルバムでは2曲のみの参加でどちらも派手さこそありませんが、年長者らしい落ち着いたプレイを聴くことができます。
このアルバム、弦楽器やフレンチ・ホルン、アルト・フルートやバス・クラリネットなども加わっており、どこかクラシカルな響きを持っている曲が多いです。そしてまるで白黒映画でも観ているかのような独特な雰囲気を感じます。

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LOVES TRUMPETERS
前川陽子
LOVES TRUMPETERS
1. Stardust (feat.原朋直)
2. Avalon (feat.エリック・ミヤシロ&奥村晶)
3. Feelings (feat.原朋直)
4. The Good Life (feat.松島啓之)
5. Alfee (feat.エリック・ミヤシロ)
6. Perdido (feat.奥村晶)
7. Nature Boy (feat.前田憲男[pf])
8. Smile (feat.松島啓之)
9. On Green Dolphin Street (feat.片岡雄三[tb])
次に紹介するアルバムは以前にもこのブログで取り上げた日本のアーティストによるアルバムです。
前川陽子さん(vo)の「LOVES TRUMPETERS」。
原朋直、松島啓之、エリック・ミヤシロ、奥村晶という、日本を代表する4人のトランペッターが参加しているすごいアルバムです。
ここではアルバムの紹介だけに留めておくことにして、詳しくは以前書いたこちらの記事を見てください。

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ここまで紹介してきたアルバムは、ボーカル・アルバムでありながら共演者にもたっぷりスポットを当てようというコンセプトが感じられるものばかりでしたが、次にさりげない管楽器ソロを入れたアルバムも2枚紹介しておきましょう。

カム・ドリーム・ウィズ・ミー
ジェーン・モンハイト
カム・ドリーム・ウィズ・ミー
1. 虹の彼方に
2. ヒット・ザ・ロード・トゥ・ドリームランド
3. スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モースト
4. ウォーターズ・オブ・マーチ
5. アイム・スルー・ウィズ・ラヴ
6. アイル・ビー・シーイング・ユー
7. サムシング・トゥ・リヴ・フォー
8. ソー・メニイ・スターズ
9. イフ
10. ブレイム・イット・オン・マイ・ユース
11. ケース・オブ・ユー
12. ノーバディ・エルス・バット・ミー

まずは、ジェーン・モンハイトの「カム・ドリーム・ウィズ・ミー」。
これを「さりげないソロ」と言っていいかわかりませんが、なにしろすごいメンバーがプレイしてます。
管がトム・ハレル(tp)、マイケル・ブレッカー(T.sax)、リズム・セクションだってケニー・バロン(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、グレッグ・ハッチンソン(ds)、リチャード・ボナ(g,b:1曲のみ)という豪華さです。
ちなみにリチャード・ボナは1曲のみの参加と言ってもその1曲(11-「A Case Of You」)はモンハイトとのデュオでの参加です。
このアルバム、トム・ハレルやマイケル・ブレッカーの話題に行きたいところですが、その前に歌の良さをまずはお伝えしたいですね。
レコーディング(2001年)の時点で23歳。とてもその若さを思わせないほどの上手さと雰囲気をもっています。アルバム全体を通してゆったりした曲ばかりを集めてますが、実力と自信があってこその選曲なのだと思います。
この本格的なジャズ・ボーカルに大物ミュージシャンが加わり質の高いアルバムに仕上がってます。
トム・ハレルは全12曲のうち4曲(1、4、8、10)に参加し、そのすべての曲でソロを披露しています。

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Yesterday When I Was Young
キャロル山崎
Yesterday When I Was Young
1. Nica's Dream
2. Yesterday When I Was Young
3. Theme From The Fox "That Night"
4. So Many Stars
5. Estate
6. The World We Knew, Over And Over
7. Wednesday's Child
8. Volare
9. Angel Eyes
10. Gee, Baby Ain't I Good To You
11. Time After Time
12. Mood Indigo
13. Live For Life
キャロル山崎/イエスタデイ・アイ・ワズ・ヤング

最後に紹介するのはファブリツィオ・ボッソがゲスト参加しているアルバム「キャロル山崎/イエスタデイ・アイ・ワズ・ヤング」です。
ローマでのレコーディングとのことですが、それにしてもファブリツィオ・ボッソをはじめイタリアのミュージシャンが多数参加していてあまりに豪華です。
ボッソの参加は3曲のみですが、ここでもボッソらしいキレのあるソロは聴きごたえたっぷりです。また、サックスのマウリツィオ・ジャンマルコ(Maurizio Giammarco)という人、名前も知りませんでしたがすごくいいですね。今流行り(?)のヨーロピアン・ジャズに感じられる正統派のプレイで貫録を見せています。

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ジャズ・ボーカルってバックバンドのピアニストが間奏でソロをとったり共演者の管楽器ソロがあったり、あるいは歌にオブリガートで絡んだりといろんな楽しみがあるんです。
インストのCDばかりでなくボーカル・アルバムもいろいろ探してみると、意外なところで好きなアーティストのプレイに出会うこともあります。
まだまだ紹介したいアルバムはたくさんありますがまた機会があったら紹介しようと思います。
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依然として仕事の忙しさは変わらずなかなかブログを更新することができません。
忙しいのは嬉しいことなのですが、忙しすぎるのも問題ですね。

さて、今回は私がここ数年はまっている現代ハードバップの話題でも書いてみようかと思います。
そもそも「現代ハードバップ」なんていう言い方がいつ頃から使われ出したのか知りませんが、けっこう抽象的な言葉だと思うのです。
現代ハードバップっていうと私の場合、「High Five Quintet」とか「One For All」あたりがすぐ思いつきますが、今もなおリー・モーガンを現代ハードバップって言う人もいますからね。
ガレスピーが「Night In Tunisia」を演ってハードバップって言われ始めた頃からすれば、リー・モーガンが活躍した時代に「現代ハードバップ」って言われててもおかしくないし、そのまま今にスライドしててもいいわけで。
それと、現代ハードバップって言うからにはビバップから発展していることになるので4ビートが基本なのかな、なんて考えたりもして。最近「現代ハードバップ」と称して出されているアルバム聴くとかなり4ビートじゃないものが多いんですよね。
なので本当は「コンテンポラリー・ジャズ」って言った方がいいのかもしれないですが。

ま、いずれにせよ最近はすっかりこの手のアルバムばかり買ってます。
毎月何枚も買っちゃうのでCDはどんどん増えていき今はもうラックに入りきらずに床に山積み状態となってます。
そんな山積みになったアルバムの中から私がおすすめしたいアルバムを何枚か紹介してみようと思います。

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【ルカ・マヌッツァ(Luca Mannutza)】
まずはイタリアの人気ピアニスト、Luca Mannutzaのセクステット「Luca Mannutza Sound Six」のアルバムを2枚紹介します。

Tributo Ai Sestetti Anni 60
ルーカ・マンヌッツァ ルーカ・マンヌッツァ・サウンド・シックス
B0035WXKBG
曲名リスト
1. Ezz-thetic
2. Short Story
3. Sweet'n' Sour
4. Litha
5. You Know I Care
6. The Big Push
7. Grew's Tune
8. On The Ginza

日本語で書かれた帯には「トリビュート・トゥ・セクステット60 」と書かれています。2009年にレコーディングされたこのユニットの第一弾のアルバム。
フロントはAndy Gravish(Tp)、Max Ionata(T.Sax)、Paolo Recchia(A.Sax)という文句の言いようのない3人。
そしてリズム・セクションはリーダーのLuca Mannutza(Pf)、Renato Gattone(B)、Andrea Nunzi(Dr)。
このピアノ・トリオだけでも十分聴きごたえのあるプレイをしてくれているのに、これに凄腕の管3人が加わり演奏は本当に素晴らしいです。
個人的にマヌッツァのピアノが好きだということもあるけど、マックス・イオナータやパオロ・レッキアが何しろゴキゲンなアドリブを聴かせてくれています。そしてトランペットのアンディ・グラヴィッシュももちろん素晴らしいです。
ジャズ界ではサックスは素晴らしいアドリブを聴かせてくれる人が多いけど、それに比べトランペットはあまりいない気がします。そんな中でも現代のハードバップらしい音使いで熱いプレイを聴かせてくれるアンディ・グラヴィッシュですが、この人の音色が独特で少しキンキンした感じの音ですね。
個人的にはもう少し柔らかい音が好きなのですが、フレーズに惹かれてあまり気になりません。

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そしてLuca Mannutza Sound Sixの第二弾として去年(2012年)発売された「マイ・ミュージック 」。
MY MUSIC
ルーカ・マンヌッツァ・サウンド・シックス
B0093L1UZ6
曲名リスト
1. So Near, So Far
2. Evan's Even
3. Pippo
4. Libero
5. Safari
6. Nel Mare
7. Shades Of Gira
8. Cosi Come Sei
9. Two Friends

メンバーは1枚目とトランペット以外は全員同じ、トランペットだけがFrancesco Lentoに替わっている。「フランチェスコ・レント」って読むのかな?この人全然知りませんでした。聴いてみると正直アンディ・グラヴィッシュの方が良かったなと思ってしまう。でもそんなことはこのアルバム全体を聴いてみると大したことではなくなります。
それは、1枚目、2枚目ともに言えることだけど、このバンドのサウンドが何しろ良すぎるわけで、おまけにハズレの曲が1曲もないのです。ちなみにこのアルバムは全曲ルカ・マヌッツァの作品です。
彼はイタリアの人気グループHigh Five Quintetのピアニストも担当しているだけに、何曲かはHigh Fiveのアルバムに収録されている曲ともダブっています。
「これが現代のジャズ・サウンド」っていう感じに仕上がったアルバムだと思います。

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もう1枚、Luca Mannutza Sound Sixの第一弾で登場しているトランペットのアンディ・グラヴィッシュとサックスのマックス・イオナータがSound Six第一弾の録音の約5か月前にもルカ・マヌッツァとともにレコーディングしているアルバムがあります。
Round About
Luca Mannutza Sound Advice
B003H8F6SI
曲名リスト
1. La Giostra (The Round About)
2. Mami
3. Night Thoughts
4. Hi Fi
5. 21 Marzo
6. Jungle Juice
7. Turning Tables
8. Two Little Dogs

Luca Bulgarelli(B)、Marcello Di Leonardo(Ds)が加わったクインテットですが、ルカ・マヌッツァとアンディ・グラヴィッシュの2人の名義で出されたアルバムです。ルカ・マヌッツァのオリジナルばかり8曲収録されています。

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【ニコラ・フォルメル(Nicolas Folmer)】
二コラ・フォルメル・ミーツ・ボブ・ミンツァー
ニコラ・フォルメル
B0052GLXSU
曲名リスト
1. Off the beaten tracks
2. Fun blues
3. Soothing spirit
4. Bop boy
5. Absinthe minded
6. Let's rendez-vous!
7. Le chateau de guillaumes
8. Black inside

フランスのジャズ・トランぺッター、Nicolas Folmer(ニコラ・フォルメル)が、ビッグバンドでお馴染みのボブ・ミンツァー(T.Sax)と組んでパリのジャズクラブでライブを行ったときのライブ盤「二コラ・フォルメル・ミーツ・ボブ・ミンツァー」。
ニコラ・フォルメルという人全然知らなかったのですが、一昨年(2011年)にこのアルバムが発売され、その直後に話題になっていたので買ってみたのです。
聴いてみるとこのニコラ・フォルメル、とにかくテクニックがすごいですね。YouTubeで映像を見ると唇の右の方で吹いていてなんだか吹きづらそうなのに、CDを聴いてると速くて難しそうなフレーズもすごく正確に吹いているんです。
そしてそのフレーズもまたすごいです。流れるように吹いてるスケールもよく聴くと斬新な音の並びでインとアウトを繰り返してるような、出たり入ったり・・・上手い表現ができませんが、とにかくコンテンポラリーなフレーズが炸裂します。
そしてテナーのボブ・ミンツァーもすごいですね。この人は名前は昔からよく知ってたけどプレイはほとんど聴いたことがなかったので聴いてびっくりでした。作編曲がメインの人かと思ってたけど素晴らしいソリストなんですね。
このアルバムでもう一人注目したいのはスペシャルゲストとして8曲中6曲に参加しているピアノのアントニオ・ファラオ(Antonio Farao)です。今もっとも注目されているピアニストらしいですが、このアルバムを聴けば納得です。特に8曲目の自身の作品でのピアノソロは圧巻です。

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【Opus5】
クリスクロス・レーベルの代表格トランペッター、アレックス・シピアギンが参加している「OPUS 5」というユニットがあり、2011年と2012年にそれぞれアルバムをリリースしています。

INTRODUCING OPUS 5
OPUS 5 Seamus Blake Alex Sipiagin David Kikoski Boris Kozlov
Donald Edwards
B0059889ME
曲名リスト
1. Think Of Me
2. Tallysman
3. Baker's Dozen
4. Ton To Tom
5. Nostalgia In Time
6. Asami's Playland
7. Sokol

PENTASONIC
OPUS 5 Seamus Blake Alex Sipiagin David Kikoski Boris Kozlov
B008I66CSC
曲名リスト
1. The Saboteur
2. Videlles Dreams
3. Sign Of Life
4. Ducktones
5. Little Dancer
6. Three Days Of Maybe
7. Danny
8. Red Clay
9. Charlie'S Wig

メンバーは、Seamus Blake(T&S.Sax)、Alex Sipiagin(Tp、Flh)、David Kikoski(Pf、Fender Rhodes)、Boris Kozlov(B)、Donald Edwards(Ds)のクインテットで、2枚ともメンバーに入れ替わりがありません。
どちらのアルバムも大半の曲がメンバーのオリジナルで4ビートものはあまりありません。ピアニストのDavid Kikoskiは曲によってフェンダー・ローズを使いジャズロック的なサウンドを出したり、あるいは現代的な響きを出したり、また、管のソロもその響きに乗せて全体的に斬新なフレーズが繰り出されます。これらのアルバムこそまさにコンテンポラリーと言えるのかもしれません。
よく言われる「難しいジャズ」という部類に入るかもしれません。巷のジャズに飽きてきた人におすすめしたいですね。

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【ファブリッツィオ・ボッソ(Fabrizio Bosso)】
最後にファブリッツィオ・ボッソの最新アルバムを紹介しておきましょう。

Four Friends In Bari
Fabrizio Bosso Guido Di Leone Giuseppe Bassi Mimmo Campanale
B009A79KPA
曲名リスト
1. King Dorian
2. Wide Green Eyes
3. Bernie's Tune
4. E La Chiamano Estate
5. But Not For Me
6. Swing?
7. Nostalgia Di Cuba
8. Just Friends
9. The Nearness Of You
10. Mack The Knife
11. But Not Fot Me

メンバーは、Fabrizio Bosso(Tp)、Guido Di Leone(Gt)、Giuseppe Bassi(B)、Mimmo Campanale(Ds)でピアノレスのカルテットです。
ピアノではなくギターがコード楽器として参加しているため、全体的に非常に柔らかなサウンドになっています。これにボッソの歌心あふれるフレーズが見事に絡み合っています。ビートの効いた曲では緩急行きわたる巧みなフレーズ構成でボッソらしいストレートなプレイも聴けます。
この心地よいサウンドでスタンダード中心のプログラムを存分に楽しめるこのアルバムは、ボッソ参加の諸作品の中でも特におすすめしたいアルバムです。


今回紹介したアルバムやアーティスト以外にも今注目しているプレイヤーはたくさんいます。
ティレル・スタッフォード(Terell Stafford)、ショーン・ジョーンズ(Sean Jones)、パオロ・フレス(Paolo Fresu)、ジム・ケッチ(Jim Ketch)、フランコ・ピアーナ(Franco Piana)、アルド・バッシ(Aldo Bassi)・・・などなど。
いつかは紹介したいと思ってます。
リック・ブラウン(Rick Braun)・・・大好きなトランペッターです。

日本ではあんまり知られていないのかな?

フュージョン、スムース・ジャズ系のトランペッターですが、実にいいです。

サックスのリチャード・エリオット(Richard Elliot)、ボニー・ジェイムス(Boney James)、ジミー・サマーズ(Jimmy Sommers)などと共演しているアルバムもありますがどれも素晴らしいです。

そして去年発売された「Sings With Strings 」では歌を披露・・・というか歌がメインのアルバム。これがまた素晴らしいのです。
ストリングスをバックにまるで歌が本業のような素晴らしい歌声を聴かせてくれています。
フュージョン系のアルバムが多い中、このアルバムは思いっきりジャジー。どの曲も間奏のラッパ・ソロがまたたまりません。

Sings With StringsSings With Strings
Rick Braun

曲名リスト
1. Time After Time
2. I Didn't Know What Time It Was
3. Once Upon A Summertime
4. I Thought About You
5. It's Love
6. Lucky To Be Me
7. Say It
8. The Good Life
9. I've Never Been In Love Before
10. Plus Je T'Embrasse
11. The Things We Did Last Summer
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このアルバムの1曲目「Time After Time」。




そしてもう1曲「The Good Life」。



マーシンキウィッツのフリューゲルを吹いてます。マウスピースもマーシンキ。いい音ですね。

この人過去に何度か来日しているようですが、私のアンテナがしょぼかったようで、いずれも逃してしまいました。
このCDが手に入るまで何年待ったことか。

「BUDDY RICH & HIS BIG BAND
At Stadshalle Leonberg, Germany 10th July 1986」



BUDDY RICH & HIS BIG BAND At Stadshalle Leonberg, Germany 10th July 1986

BUDDY RICH & HIS BIG BAND At Stadshalle Leonberg, Germany 10th July 1986

先日届きました。

エリック宮城氏が在籍中の数少ないバディ・リッチ時代の音源。
ダウンロード版では手に入るけどパッケージではなかなか手に入りません。

このCD、今では中古で1万円超えも珍しくないのです。
それがアメリカのアマゾンのマーケットプレイスに25ドルほどで出品されていたので即発注。送料込みで32ドルで手に入っちゃいました。

早速聴きまくってます。

すごい!!!

「OKAY WITH JAY」の後半、エリックさんのハイノートしびれます。
YOUTUBEに上がっていたので貼っておきます。



バディ・リッチBIGBANDってスタジオ盤でも激しいのにライブは更に激しさ増してますよね。たまりません!

「IN A MELLOW TONE」のラッパ・ソロもいいですねぇ、Paul Phillipsさんかなぁ?

「SHAWNEE」バディ・リッチ・バンドも演ってたんですね。Doc Severinsen & Tonight Show Bandと同じ譜面ぽいです。

ところでこのジャケット写真はなんだろう。この演奏の時の写真じゃないと思うんだけど。。。

At Stadshalle Leonberg
Buddy Rich
At Stadshalle Leonberg
曲名リスト
1. Night Blood
2. Winding Way
3. Greensleeves
4. Okay with Jay
5. In a Mellow Tone
6. Porgy and Bess Melody
7. Shawnee
8. Rockin' in Rhythm
9. Good News

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昨日は新宿に行ったので空いた時間に某中古CDショップに寄ってきました。
常に探している数枚の廃盤を頭に思い描きながら店内をひと通りぐるりと回り、DVD2枚とCD1枚の収穫を得ることができました。

クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)、チェイス(Chase)、ハーヴィー・メイソン(Harvey Mason)


クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)リフレクションズ LIVE IN JAPAN 1981 武道館まず一番の収穫は、以前から探していたDVD「クインシー・ジョーンズ LIVE IN JAPAN 1981」を見つけたことです。
中古というよりも実際にはブート品と言われているもので、要するに海賊盤DVDですね。明らかにDVD-Rに焼いてある。盤面も家庭用プリンターで印刷したような表面だしケースカバーもカラーコピーのような仕上がり。古い音楽DVDを探すと大抵はこの類ですが、これが廃盤を探している人にとっては非常に嬉しいシロ物なのです。
ちなみに値段は¥1000。
再生してみると一応きちんとしたメニュー画面などもあり、原盤は正規DVDとして発売されたものと思われます。

このDVDはもともと「クインシー・ジョーンズ / リフレクションズ ライブ・アット・武道館」というタイトルでレーザー・ディスクやVHSビデオが発売され、のちにDVD化されたものだと思います。
この映像はクインシー・ジョーンズが自己のバンドを引き連れ来日し武道館でコンサートを行ったときのものですが、なんと原信夫とシャープス&フラッツやストリングスと共演しているのです。
なぜこのDVDを探していたかというと、トランペットにジェリー・ヘイ(Jerry Hey)が参加しているからです。シャープス&フラッツのトランペット・セクションの真ん中にジェリー・ヘイが座ってプレイしているという貴重な光景をそこに見ることができるのです。
トランペット・セクションは向かって左から、福島照之、数原晋、ジェリー・ヘイ、菊池宏、武田周三の5名と思われます。
この中でジェリー・ヘイは、「Ironside」「What's Going On」「Killer Joe」の3曲でソロをとっているのですが、特に「Killer Joe」でのフリューゲルのソロがすごくかっこいいです。

福島照之、数原晋、ジェリー・ヘイ、菊池宏、武田周三

数原晋、ジェリー・ヘイ

福島照之、数原晋、ジェリー・ヘイ、菊池宏、武田周三

福島照之、数原晋、ジェリー・ヘイ、菊池宏、武田周三

ジェリー・ヘイ(Jerry Hey)

ジェリー・ヘイ(Jerry Hey)




チェイス(chase)LIVE IN JAPAN 1972 武道館そしてもう一枚のDVD「CHASE LIVE IN JAPAN 1972」。
これはブラスロック・グループのチェイス(CHASE)が1972年に初来日し、日本武道館(4月13日)、愛知県立体育館(4月14日)、大阪府立体育館(4月15日)の3公演行ったうちの武道館コンサートのときの貴重な映像が収録されています。
これも同じく海賊盤で、メディアはDVD-Rだし、パッケージの画像も彼らのデビュー・アルバム「追跡/チェイス」(邦題)のジャケットから編集されており、映像で登場するメンバーとは数名違っています。
この映像はずっと前から持っていたのですが、知り合いから入手したダビングのダビングの・・・というビデオをDVDに焼いたものだったので、画質がかなり悪かったのです。
少しでも画質の良い映像が見られることを期待して買ってみたのですが、残念ながら所有していたDVDの画質とほとんど同じでした。というのもこの映像、もともと正規販売品ではなく、当時テレビで放送された番組を家庭用ビデオに録画したものが出回ったものと思われ、もともと画質が悪いのです。
この映像には、テレビ番組独特の「提供」や日本語訳の歌詞、その他変なテロップが出たりとDVDとしてはちょっと変わった映像なのですが、絶対数の少ない「動くチェイス」が見られることでマニアの間では必携盤となっています。

この中で圧巻なのは1曲目「OPEN UP WIDE」での冒頭のビル・チェイスのハイノート・ソロ。まったく不安気のないハイノートは本当にすばらしく魅力的です。
また、2作目からリード・ボーカルとしてメンバーに加わったG.G.シンの歌もものすごい迫力が伝わってきます。

ビル・チェイス(Bill Chase)

ビル・チェイス(Bill Chase)

チェイス(Chase)

チェイス(Chase)

ビル・チェイス(Bill Chase)

チェイス G.G.シン



ハーヴィー・メイソン(Harvey Mason)「FUNK IN A MASON JAR」。 そしてCDはハーヴィー・メイソン(Harvey Mason)の「FUNK IN A MASON JAR」。
このアルバムのことはまったく知りませんでした。「ハーヴィー・メイソン」の名が目に入ったときに何となくピンときて、裏面を見てみるとそこには「Seawind Horns」と「Tower of Power Horns」という文字を発見!更によく見るとJerry Hey、Gary Grant、Chuck Findley、そしてGreg Adams、Mick Gilletteなどという名前まで書いてある。
これでは買わないわけにはいかないのです。
このアルバム、ほかの参加ミュージシャンもものすごく豪華です。ジョージ・ベンソン、ジェイ・グレイドン、リー・リトナー、フィル・アップチャーチ、ボブ・ジェームス、デイヴ・グルーシン、デヴィッド・フォスター、トム・スコット、アル・マッケイ、アンソニー・ジャクソンなどなど。
1977年録音。この頃のファンク・R&B・AORやっぱいいですね、身体が自然に動いてしまいます。
アマゾンで検索してみたら9月20日に再発されるようです。

Funk In A Mason Jar : Expanded Edition
Funk In A Mason Jar : Expanded Edition
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